試合レポート

国分中央vsれいめい

2022.04.01

今チームのベストゲーム・国分中央

国分中央vsれいめい | 高校野球ドットコム
国分中央2点目

<第150回九州地区高校野球鹿児島県予選:国分中央2-1れいめい>◇1日◇準々決勝◇[stadium]平和リース[/stadium]

 国分中央・安藤奈々利(3年)、れいめい・本川瑛光(3年)、今大会屈指の両左腕の好投を、両チームの堅守が盛り上げ、1点を争う見応え十分の好勝負だった。

 国分中央は3回裏、3番・猩々琳太(3年)の右越え二塁打で先制する。

 5回まで安藤の前に散発2安打だったれいめいだったが6回表、先頭の9番・増田 彪真(3年)が左越え三塁打を放ち、2番・山田 侑聖(3年)がスクイズを決めて同点に追いついた。

 7回裏、国分中央は1死から8番・谷口 兼信(2年)が中越え二塁打を放ち、9番・安藤の送りバントが野選を誘って一、三塁とチャンスが広がる。1番・棈松 蒼生(3年)の二塁ゴロが野選となり、谷口が勝ち越しのホームに滑り込んだ。

 安藤は8、9回と先頭打者を出しながらも後続を断ち、最後は併殺で締めくくって昨秋に続く4強入りを決めた。

 エースが好投し、守備からリズムを作り、好機を着実にものにして勝つ。国分中央・床次 隆志監督は「いろんなことを経験して選手が成長し、今チームのベストゲームができた」と力強く振り返った。

 「力勝負じゃない」

 毎試合、床次監督から渡されるメッセージカードにそう書いてあったとエース安藤は言う。身長170センチ、体重61キロ。直球の最速は130キロ前後だが、球威よりもキレで、低めと厳しいコースを丁寧に突く投球が持ち味。強打のれいめい相手に安藤の真骨頂が存分に発揮された。

 球速以上に手元で伸びる直球で内角を突き、カーブ、スライダー、カットボール、チェンジアップ、4つの変化球を駆使して巧みに狙い球を外す。ストライク先行の投球を続けていたが、9回は勝ちを意識して先頭打者に初四球を出す。「悪い癖が出てしまった」がリードする捕手・猩々がマウンドに駆け寄り、ベンチからも伝令が出て間を取れたことで落ち着き、最後は併殺と「練習でやってきた通り」(床次監督)のかたちで締めくくることができた。

 「1球に集中!」「目の前のプレーに全力で!」「熱くならずに冷静にいこう!」…。試合が進むにつれて緊迫感が増す展開の中、ベンチの選手たちが良い声掛けをしてチームを盛り上げていた。その先陣を切るのは背番号17の井之上 大翔主将(3年)。6回表、初めて先頭打者に長打を浴びた際は、監督ではなく井之上主将が伝令に行くことを申し出た。フィールド上のリーダーは坂元樹生遊撃手(3年)。攻撃が始まる前は自分たちで円陣を組み、坂元らが積極的に発言し、今やるべきことを徹底させていた。

 「日頃の練習からやっていること」と床次監督。「監督が選手の成長を邪魔しないように」選手たちが自ら考え、動くことを意識している。

 昨秋は準決勝で鹿児島城西にサヨナラ負け。今春の準決勝は樟南に挑む。「強豪相手にボール先行すると打たれる。もう1度ストライク先行の投球が最後までできるように、あと1日で調整していく」と安藤は闘志を燃やしていた。

(記事=政 純一郎

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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