試合レポート

大船渡vs一関工

2019.07.25

大船渡 木下、及川の活躍が光り、決勝進出!

 佐々木朗希の快投が大きくクローズアップされる試合だったが、それ以外の選手たちの活躍も目立った試合だった。

 1番及川恵介の右前安打からチャンスを作り、さらに一死二、三塁のチャンスを作り、4番佐々木の二塁内野安打、5番木下大洋の二ゴロの間に2点を先制。2回裏にも1点を追加し、3回裏にも5番木下の適時打で4対0と追加点を入れた。

 さらに木下は良い当たりの中飛、中前安打を放ち、4打数2安打の活躍。これまでの試合と比べても、ボールを捉える感覚が良くなっている。
「これまでの試合は考えすぎるところがありましたので、今回は次につなぐことを考えてやっていました」
シンプルに次につなぐことを考えた結果が復調につながった。

 またこの試合、正捕手・及川の活躍が光った。この試合では2回も盗塁を刺したが、実際にスローイングタイムを測ると、1.95秒前後を計測しており、佐々木も「刺してくれて助かった」と女房役へ感謝。フレーミング技術も高く、大学レベルでやれる選手といえるだろう。

 この試合を見ると、守備の精度も高まっており、チーム力が高まっているように感じられる。木下自身も「チームは1つにまとまってきていることを実感している」と語る。

 決勝戦の相手は花巻東。後半に強くなる花巻東は強いチームだが、一戦一戦成長する姿を見せて全力でぶつかっていくだけ。
「地元のみんなで私学を破って甲子園に行くのが目標でした」と木下が語るように、大船渡にとってこの夏、初めての対戦が花巻東となる。

 果たして1994年の盛岡四以来の公立校の甲子園出場はなるか。

(文=河嶋宗一)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.15

獨協大の新入生に専大松戸の強打の捕手、常総学院のサード、市立船橋のトップバッターが加入! 早くもリーグ戦で活躍中!

2024.05.15

【島根】出雲商-三刀屋、大田-益田東など初戦から好カード<地区大会組み合わせ>

2024.05.16

【2024年春季地区大会最新状況】全道大会は出場校決定、関東と東海は18日に開幕

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.13

大阪桐蔭、山梨学院、慶應義塾…強豪校・名門校の昨年度卒業生はどの進路を歩んだのか?【卒業生進路一覧】

2024.05.12

学法石川の好捕手・大栄利哉が交流戦で復帰! 実力は攻守ともに世代トップクラス!身長200センチ右腕を攻略し、完封勝利!

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?