試合レポート

香川西vs高松北

2013.09.22

香川西vs高松北 | 高校野球ドットコム

この日は最速143キロの高松北先発・塹江敦哉(2年)

高松北・塹江敦哉を攻略した香川西の「準備」と「誰かのために」

1回表・高松北は一死二塁から3番・丸井大和遊撃手(2年・主将・右投右打・170センチ75キロ)が逆方向へ豪快に運ぶ右中間三塁打。続く塹江敦哉投手(2年・左投左打・177センチ72キロ)も中越二塁打で2点を幸先よく先制。

最速147キロ左腕・塹江をはじめ、タイプの違う3投手を擁する高松北の戦力をもってすれば、彼らの優位は動かないかと思われた。

しかし、そんなムードを香川西1番・呉屋連右翼手(2年・右投右打・169センチ68キロ、大阪・新城東シニア出身)がいきなり打ち破る。
1ボールからの2球目「先頭打者として出るためにファーストストライクを狙っていく」決意が乗り移った打球は一直線にレフトスタンドへ。

8月一杯をもって野球部監督を辞任・退職した岩上昌由前監督に代わり、この試合から公式戦の指揮を執る黒川哲也監督も「あの1点で楽になった」と語ったように、大会第4号・自身高校通算3本目の先頭打者アーチはチームに勇気を与えた。

だだ、そこには根拠がある。
「150キロのボールを練習では打ち込んできました」
3回表二死無走者から5連続四死球を与えた塹江敦哉から勝ち越し四球を選んだ主将の堀尾優介遊撃手(2年・右投右打)はこの夏取り組んできたことを明かしてくれた。


香川西vs高松北 | 高校野球ドットコム 

香川西の9番・宮下成久捕手(2年)

これに「初球から甘い真っ直ぐを狙っていけ」という黒川監督の指示が重なる。塹江ばかりでなく2番手・横井翔太(2年)から3点を奪えたのも、彼らの徹底ぶりがあったからこそである。

加えて守備面でも香川西は闘志を全面に押し出していた。
先発左腕・森元裕喜(2年・左投左打)は10四死球を与えながらも9奪三振で4失点完投。森元をリードする宮下成久(2年・右投右打・168センチ69キロ、兵庫・武庫之荘中出身)の内角攻めを全くいとわないリードも光った。

その宮下は試合後「前監督が『誰かのために頑張ることが大事』だと言われていたので、今日はそのために頑張りました」と語った。では、誰のため?

「岩上監督のためです」その目は真っ直ぐに、澄んでいた。

(文=寺下友徳

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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