横芝敬愛vs千葉国際
横芝敬愛がランニングHRをきっかけに大量得点! 5回コールド勝ち!
浦安との再試合の末、3回戦に進出した横芝敬愛と、安房を延長の末、下した千葉国際の対戦だ。横芝敬愛の先発は鎌田 光津希(3年)。2日間で24イニングを投げ、320球を投げ抜いた鎌田。先発で登場だ。
注目の鎌田。連投の影響もあるのか、ストレートは抑え目で、変化球を丁寧に投げ分ける投球で1、2回を無失点に打ち取る。2回裏、横芝敬愛の攻撃。千葉国際の先発は江尻 祥太(3年)の制球が乱れる。4番石原 稜也(3年)、5番佐野 龍ノ介は四球で出塁。6番小野 祥汰(2年)は犠打、7番鎌田は四球で満塁。続く8番宮嵜 祐理(3年)が右前安打を放ち、1点を先制する。
そして8番高宮 稜太(1年)。1年生ながら背番号「4」を手にした男だが、シートノックで惹かれた選手だ。打球に対する動きの速さは1年生離れしており、捕球してから投げるまでの動作に無駄がない。体格も良く、思わずチェックしたくなる雰囲気をもった選手であった。
高宮はスクイズを試みるが、外され、三塁走者がアウト。二塁走者も三塁へ走ろうとして、挟殺プレーになり、アウトになるかと思ったが、三塁でセーフ。一死一、三塁で再開し、高宮はレフトへ大きな当たりを放つ。レフトが追う、しかしレフトは捕球できずに外野へ転々と転がる。走者一掃の当たりは間違いない。高宮は三塁を周り、なんとホームへ。高宮はヘッドスライディングで滑り込み、セーフ。ランニングホームランで4対0とする。
鎌田は尻上がりに調子を上げていき、真っ向から振り下ろすフォームから角度の良いストレート、スライダー、カーブを投げ分け、3回2安打2死球で降板。
その裏、5番佐野が遊撃内野安打で出塁、6番小野が左中間を破る二塁打を放ち、1点を追加。ここで投手交代。背番号「1」の平野豪隆(3年)。7番鎌田は遊ゴロで一死三塁、8番宮嵜は四球で一死一、三塁。9番高宮の内野安打で小野が生還し、1点を追加し、6対0。一死一、二塁となって1番多田 智也(2年)の二ゴロで高宮はアウト、しかし送球が大きくそれてしまい、宮嵜が生還し、7対0。2番川口 強(3年)の四球で二死一、二塁。3番大木 優太(3年)の中前安打で多田が生還。8対0。二死一、二塁のまま4番石原の四球で二死満塁となって5番佐野が左中間を破る走者一層の二塁打で11対0とする。
4回表、横芝敬愛は、2番手に保坂 和志(3年)が登板し、無失点に抑え、その裏、横芝敬愛は一死二、三塁のチャンスから1番多田の中前安打で1点を追加し、一死一、三塁から2番川口の中前安打で1点を追加し、13対0とする。
5回表、千葉国際は1番船越 直人(3年)の右前安打で2番川元 錬平(3年)が右二塁打を放ち、無死二、三塁のチャンスを作ると、3番酉川 隆太(3年)の遊ゴロ失策で1点を返す。4番平野の中犠飛で1点を返し、13対2とするが、後続が凡退し、横芝敬愛が5回コールドで勝利を決めた。
思わぬ大差となった試合。2回裏に先制し、突き放したいところで高宮のランニングHRが飛び出たのが大きかった。スクイズ失敗からのランニングホームランなので、結果オーライともいえるが、このランニングホームランで、千葉国際投手陣、千葉国際ナインの気合が切れてしまったような感じがした。体格を見るとそれほど大差はなかったが、一瞬のプレーで大きく差が開いた試合となった。
(文:河嶋 宗一)