れいめいvs鹿児島工
気持ち切らずに投打で活躍・れいめい
先発・中(れいめい)
初回に鹿児島工が相手のエラーで先制点。3回にれいめいは3番・武下 圭一郎(2年)の内野安打で同点に追いつく。
4回以降は互いにチャンスを作りながら、ものにできず、終盤を迎える。
8回表、雨でマウンドがぬかるみ、足場が悪くなった影響か、鹿児島工の先発・眞竹 俊輔(2年)が突然、制球を乱す。れいめいが押し出しで1点勝ち越したところで、27分間の中断があった。
再開後、れいめいは8番・中 鼓鉄(2年)のレフト前タイムリー、押し出し、犠牲フライで更に3点を加え、計4点を勝ち越した。9回もエラーと捕逸で2点をダメ押した。
れいめいは、162センチの小柄なエース中の力投が鹿児島工との苦闘を制する原動力になった。
8回、27分間中断後、最初の打者が8番・中だった。「気持ちを切らずに、リラックスして、まず打つこと」を考えてレフト前タイムリーを放った。
4点の勝ち越し点をもらい、自らのバットで追加点を奪ったことで気持ちも乗った。「中途半端に置きにいかず、しっかり腕を振ることを心掛けた」。8回を三者凡退で打ち取り、9回は2人の走者を出したが、後続を断った。最後は全球「一番、自信があって走っていた」(捕手・山名 浩伸主将・2年)直球勝負で空振り三振を取った。
初回にエラーで先制点を献上し、3回以降毎回得点圏に走者を背負う苦しいマウンドが続いたが「我慢すること、気持ちを切らないことを言い続けた」と山名主将。直球に要所では右打者のチェンジアップなども有効に決まった。終盤は雨でマウンドもぬかるみ、足場の悪い中での投球だったが、湯田 太監督は「普段からこういう状況での試合もあると練習してきた。中さまさまです」とエースの力投をたたえていた。
(写真・文=政純一郎)
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