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阪神の主砲・佐藤輝明は必ず不調を脱する! 大学時代に見せていた「最適解を見つけるための探求心」【主筆・河嶋宗一コラム『グラカンvol.23』】

2024.06.09


佐藤輝明(阪神)

皆さん、こんにちは!! 『高校野球ドットコム』の河嶋です!
今回は阪神の若き主砲・佐藤 輝明内野手について取り上げたいと思います。一挙手一投足がメディアのネタになる、今の阪神で最も話題性のある選手ではないでしょうか。

プロ入りしてからの成績を振り返ると、3年連続で20本塁打を達成し、昨季は自己最多の92打点を記録し、日本一を経験しました。年俸も大台となる年俸1億5000万円を突破しています。
今季は不調とはいえ、近畿大時代から彼の姿を追っている私には、当時想定していた打者に育っていると感じています。

大学2年で日本代表入り。右脇をあえて開ける意識で本塁打を量産

佐藤選手の名前を初めて聞いたのは、近畿大2年生の時です。この春のリーグ戦で2本塁打、打率.333、12打点の好成績を残し、外野手部門でベストナインを受賞しました。そして大学日本代表候補に選出され、初めてプレーを見ることができましたが、とにかく荒削りな印象しかありません。空振りも多く、欠点が多い打者に感じました。ただ徐々に代表候補の投手にアジャストしていき、東洋大・上茶谷 大河投手(DeNA)からセンターへ大きな本塁打を放ち、スカウト陣へ大きくアピールしました。この一打が認められ、大学2年生ながら代表入りを決めます。そして大学2年秋には明治神宮大会に出場して、筑波大戦でレフトへ大きな本塁打を放った打球は強烈でした。

近畿大時代の佐藤輝明

大学3年時に『高校野球ドットコム』で佐藤選手の特集を組み、インタビューを行いました。佐藤選手は、特に打撃フォームについて深く考えている印象を受けました。

昔から打者のスイングはインサイドアウトの軌道が重要視され、そのため脇を締めてスイングすることが求められていましたが、佐藤選手は色々研究しているうちに脇をあえて開けるフォームにしたそうです。すると、打球の質が大きく変わったといいます。
「脇を締めると自分の場合はどうしてもゴロになりやすくなる。バットスイングの軌道をレベルからアッパーに出し、投球を線でとらえるためには『あえて締めない』という意識のほうが自分の場合はうまくいくんです。
内角のさばきは楽になりました。ライト線へのいい当たりが切れにくくなりましたしね。バットを以前よりもしっかり体の内側から出せるようなったので、バットを折る回数も激減しましたし、スイングがよくなったことで打つポイントも捕手寄りにすることが可能になり、三振が減り、フォアボールが増えました」(佐藤)

アッパースイングに見えても、結果的に体の内側から出すスイングを習得したことで、結果を残すようになりました。ただ、気になったのはバットを高く掲げて、重心が高い構えが気になりました。そのため、レベルの高い投手になると、低めの変化球についていくことができないのが気になりました。

3年春は42打数で9三振、3年秋は48打数で9三振。並外れた長打力はあっても、この脆さがどうしても気になりました。

次のページ:ドラフト前の打撃練習で衝撃の本塁打!

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この記事の執筆者: 河嶋 宗一

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