【関西学生野球】同志社大 vs 関西学院大

ルーキーの活躍で同志社大が勝ち点獲得
<関西学生野球秋季リーグ:同志社大4-1関西学院大>◇25日◇第4節3回戦◇ほっともっとフィールド神戸
1勝1敗で迎えた3回戦。同志社大が勝利して今季2つ目の勝ち点を獲得した。
同志社大を勝利に導いたのは1年生だ。先発を任された野邉 慧哉(1年=津西)は、「ストライクを先行して、インコースと変化球を織り交ぜながら組み立てられたかなと思います」とストレートの球速が130キロ台中盤ながら丁寧にコースを突く投球を見せる。
自身最長となる6回3分の2を投げて、7安打3四球3奪三振で1失点。「きっちりゲームは作れたかなと思います」と捕手の辻井 心(1年=京都国際)とのルーキーバッテリーでチームに流れをもたらした。
春の立命館大戦で初登板初先発を果たし、今季も投手陣の柱として活躍している野邉。高校時代の最高成績は3年夏の8強で、同志社大には指定校推薦で入学した。
「1年生から出られるとは思っていなかった」というスタートから今では同志社大投手陣に欠かせない存在となった。ゆくゆくは同志社大を背負っていくような存在となっていくだろう。
一方、攻撃面で勝利に貢献したのは7番・右翼手の近藤 勝輝(1年=大阪桐蔭)。0対0で迎えた4回裏に一死二塁で打席が回ると、甘く入ったボールを逃さずに振り抜き、ライトの頭上を越える適時三塁打で先制点をもたらした。
同志社大はその後も打線が繋がり、打者10人の猛攻で4得点。近藤の一打が打線に火を付ける形となった。
1年生ながらレギュラーの座を掴みつつある近藤だが、大阪桐蔭時代はレギュラーではない。優勝した昨春の甲子園はベンチ外、8強に終わった夏の甲子園は背番号17でベンチ入りしていた。
「大阪桐蔭時代はなかなか試合に出る機会がなくて、心残りがあったので、大学では1年生から試合に出てやるぞといく気持ちでした」と強い意志を持って入学。第2節の京都大戦でスタメンに抜擢されると、2試合で4打数2安打4打点と結果を残し、今節でも継続して先発起用された。
好調を維持するために練習時間以外でもバットを握って感覚を忘れないように努めているという。現時点でリーグ3位の打率.438をマークしている近藤。この勢いでレギュラーの座を盤石にできるだろうか。