試合レポート

【神奈川】準々決勝 桐光学園 vs 慶應義塾

2023.09.25

夏の甲子園優勝の慶應義塾を完封した桐光学園右腕の抜群の制球力に注目

〈神奈川県高校野球秋季県大会:桐光学園4ー0慶應義塾〉♢24日♢準々決勝♢サーティーフォー保土ヶ谷

夏の甲子園優勝の慶應義塾が県準々決勝で敗退を喫した。その慶應義塾打線を翻弄したのが、桐光学園の先発・法橋 瑛良投手(2年)だった。

多くのメンバーが入れ替わったとはいえ、スラッガー・加藤 右悟捕手(2年)が残るなど、能力の高い打者が揃う慶應義塾打線相手に3安打9奪三振完封と圧巻の投球だった。

法橋は「今日は調子がすごく良かったです。しかし、調子が悪くてもある程度は試合を作れるように今後もやっていきたい」と気持ちを引き締めながらも「慶應義塾に投げ勝ったのは野球人生の財産になると思っていますので、この結果を糧に次も普段通りの投球でチームを勝たせていきます」と力強く語った。

法橋の強みはコントロール。直球の最速140キロほどだが、慶應義塾打線を苦しめることができたのも、抜群のコントロールと配球があったからこそだった。

直球、変化球ともにコントロールよく、内外角に投げ分けができて、打者に球種を絞らせない配球をしていた。

さらに、ファーストストライクを取れる確率が高く、バッテリー有利のカウントで配球を進めることができた。直球、カーブ、カットボール、フォークをうまく使い、テンポも良かった。野呂監督も「法橋が上手く変化球を使いながら慶應義塾打線を抑えてくれました」と高く評価した。

慶應義塾には優勝投手となった小宅 雅己投手(2年)が残っている。試合前、野呂監督は打者陣にはこのような指示を出した。

「攻略は難しいから積極的に打っていき、追い込まれる前にけりをつけなさい」。それが7回に4安打などで3点を先取した攻撃に繋がった。

粘り強い攻めや常に積極的な攻撃が、終盤での一気に畳み掛ける攻撃につながった。野呂監督も「普段からやっていることを、公式戦の球場にいってもできるということが、一番簡単そうで難しいことですが、しっかりと出来たので、このような結果につながったと思います」と勝負どころでの選手達の動きに成長を感じていた。

ベスト4入りを決めた桐光学園は、30日の準決勝で鎌倉学園と対決する。次の戦いでも桐光学園の選手達はいつも通りの足運びや普段の動きを体現し、2019年以来、4年ぶりの秋季関東大会出場を狙う。

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2023.11.29

國學院大が新体制を発表!主将は土山翔生!来年のドラフト候補2人が副将に

2023.11.30

「現役ドラフトの星」細川 成也(中日)の高校時代、「入学当初はまったくバットに当たらない選手」だった

2023.11.29

スカウト集結の大学強化合宿が12月1日スタート!昨年は5人のドラ1が誕生!

2023.11.29

来季からイースタン加盟の新潟アルビレックスBCが新入団選手を発表!沖縄電力の強肩外野手や甲子園経験右腕など逸材が加入

2023.11.30

阪神・村上、オリックス・山下が新人王を獲得!2000年以降の新人王のうち何人が甲子園出場しているのか

2023.11.27

【一覧】2023年 プロ野球 引退・退団・戦力外選手リスト

2023.11.24

天理・中村良二監督が退任 甲子園5度出場の元プロ監督が取り入れた「ベンチ入りメンバー投票制」

2023.11.26

4年ぶりの神宮優勝の慶應義塾大卒業生の進路を発表!ソフトバンク廣瀬など継続者は7名!一般就職も大企業ばかり!

2023.11.24

【センバツ21世紀枠】各都道府県大会で優勝して選ばれた”実力校”も、2011年以降勝利なし

2023.11.28

中日で復活を狙う中島宏之、24年前のドラフト同期はあの監督! じつに18人が逆指名で入団

2023.10.31

埼玉高野連が第2回埼玉交流戦の日時、出場選手を発表!【代表選手一覧】

2023.11.27

【一覧】2023年 プロ野球 引退・退団・戦力外選手リスト

2023.11.03

「超高校級」と騒がれた4人が入団わずか3年で戦力外通告、現役続行なるか

2023.11.11

決勝は国分中央VS神村学園

2023.11.12

2度の指名漏れ 悔しさをぶつけた久保田拓真の3ラン!パナソニックが快勝!<社会人日本選手権>