U-18W杯で世界一に貢献した仙台育英4選手に特別表彰、高校最後の大会・鹿児島国体への意気込みも

第31回U-18W杯(台湾)での日本代表の世界一に貢献した仙台育英(宮城)の山田 脩也内野手(3年)、橋本 航河外野手(3年)、高橋 煌稀投手(3年)、尾形 樹人捕手(3年)が、宮城県高野連から特別表彰を受けた。秋季宮城県大会の3位決定戦と決勝戦が行われた24日、会場の仙台市民球場で表彰式が開かれ、4選手が参加した。
JAPANのユニホームを着た4選手は1人ずつ表彰状を受け取り、スタンドからは声援や拍手が送られた。代表して山田が「本当にたくさんの方々に支えていただき、そして日本中のみなさんにご声援をいただき、世界一に輝くことができました。この経験を自分たちの次のステージに生かせるよう、これからも頑張ってまいります」などとあいさつ。最後には「宮城だけではなく、全国の高校野球の応援をよろしくお願いします」と呼びかけた。
表彰式後の取材では、「大会中、印象に残った試合は」との質問が飛んだ。尾形が「甲子園とは違う独特の緊迫感のある試合で楽しかった」と振り返るなど、1点差で勝利した決勝の台湾戦を挙げる選手が多い中、高橋は2対5で敗れたスーパーラウンドでの台湾戦を挙げた。この試合で先発した高橋は1回3失点で降板。悔しさを味わった一方、「今の自分の位置や状態を知ることができて、課題も見つかった。個人として成長につながる良い登板になった」と前向きに捉える機会にもなった。
大会を終えて仙台に戻り、多くの祝福の声を耳にすることで、世界一の実感が湧いてきたという4選手。「チームメートからの『ありがとう』の言葉が一番うれしかった」と声を揃えた。
休む間もなく、10月8日には鹿児島国体が開幕する。初戦の相手は夏の甲子園決勝で敗れた慶應義塾(神奈川)だ。「一番は優勝することだけど、あとは楽しむだけ」(山田)、「運命のような組み合わせ。夏のリベンジを果たしたい」(橋本)、「一戦必勝で、チーム一丸となって優勝できるよう頑張りたい」(高橋)、「全員で高校野球生活最後の思い出の一ページを作りに行きたい」(尾形)とそれぞれが意気込みを口にした。
甲子園で優勝と準優勝を経験し、世界一にも輝いた4選手。最後まで楽しみながら、全力で高校野球をやり抜く。