【神奈川】準々決勝 横浜VS 横浜商

リリーフ奥村が快投!横浜が「Y Y対決」に勝利してベスト4に
〈神奈川県高校野球秋季県大会:横浜8ー5横浜商〉♢23日♢準々決勝♢サーティーフォー保土ヶ谷
横浜の村田監督が「なかなか自分たちらしく試合ができなかった」と振り返ったように、横浜にとっては苦しい試合展開だった。
3回まで互いに無得点で、試合が動いたのは4回だった。横浜は4四死球と3本の安打などで、一挙5得点とリードをするも、横浜商が5回に2四死球と5安打などで5点を取り、試合は振り出しに。
しかしその裏、横浜は2本の内野安打と捕逸の間に3点を奪って勝ち越しに成功して8対5とする。守っては、5回途中からマウンドに上がった3番手・奥村 頼人投手(1年)が代り端に点を取られるも、6回から9回までは無安打に抑え、横浜がベスト4入りを決めた。
奥村は修正能力が高かった。5回2死一塁の場面で登板すると、いきなり3連続安打を浴び同点に追いつかれた。奥村は「ピンチの場面で不甲斐ない投球だったので反省です。投球が単調になってしまっていたのがダメだったと思います」と自身の投球を冷静に分析した。
しかし、6回以降の投球はまさに別人で、9回までの4イニングで5三振を記録した。許した走者も1四球のみの無安打に封じ切った。6回以降の投球に対しては「5回終了時にバッテリーで話し、椎木さんのリードを信じて投げた結果です」と回を増すごとに調子が上がっていっていた。
それでも、ほぼ完璧だった6回以降の投球でも課題を見つけたという。「左打者のインコースに投げられていたんですが、自信を持って投げられていなかったです」。今後、自信を持って投げられるようになれば、さらなる成長が期待できる。
直球主体の投球で、変化球はチェンジアップとスライダーを投げていた。5回に連打されて失点をしてしまったが、6回以降の投球は完璧で三振を取りに行く決め球のスライダーが特に有効だった。
今夏までエースだった杉山 遥希投手(3年)を見て、色々と吸収したという。投球はもちろん、牽制やフィールディング能力も高く、投球以外にもセンスも感じる。準決勝以降の登板でもさらなる好投を予感させた。
横浜の次の対戦相手は東海大相模と決まった。力がある東海大相模打線だけに、横浜投手陣の真価が問われる。