大阪経済大が連勝で勝ち点獲得!150キロ右腕の林が3安打完封
<関西六大学野球秋季リーグ:大阪経済大7-0神戸学院大>◇17日◇第3節2回戦◇わかさスタジアム京都
大阪経済大は最速150キロ右腕の林 翔大投手(3年=乙訓)、神戸学院大は前回登板でノーヒットノーランを達成した左腕の藤井 基投手(3年=神戸学院大附)が先発。来年のドラフト候補になるであろう両先発が好投して、5回までは0行進が続いた。
前日の1回戦では津田 淳哉投手(4年=高田商)が3安打完封した大阪経済大。「昨日(16日)は津田さんが完封したので、負けていられないなと頑張りました」と林は先輩の活躍に刺激を受けてマウンドに上がっていた。
「真っすぐが走っていた」という林は、140キロ台中盤の直球を中心に投球を組み立て、直球とほとんど腕の振りが変わらないチェンジアップやスライダーを決め球に使って、神戸学院大打線を翻弄する。
対する藤井も伸びのある直球で大阪経済大を抑え込み、5回を終えて、ともに2安打無得点と引き締まる投手戦となった。
均衡が破れたのは6回、大阪経済大は安打と失策で無死二、三塁と先制のチャンスを作ると、5番・福本 拓海内野手(1年=京都成章)に打席が回る。高代 延博監督から「高めに浮いた球を狙っていけ」と指示を受けていた福本は、狙い通りに高めのチェンジアップを振り抜くと、左翼線に落ちる2点適時二塁打となり、待望の先制点を奪った。
この得点を機に打線が繋がった大阪経済大はこの回だけで6得点。好投手の藤井を攻略した。
一方、林は最後まで球威が衰えなかった。9回には球場のスピードガンで自己最速タイの150キロを計測。3回には154キロも表示されたが、「誤計測だと思います」とこちらについては否定していた。
終始、危なげない投球を見せた林は、3安打2四球8奪三振で完封。大阪経済大が連勝で3つ目の勝ち点を獲得した。
「四球を2個出してしまった」と快投にも反省点を語った林。津田との強力2枚看板を擁して16年ぶりの優勝に突き進む。