164球の熱投!都立日比谷が髙野の好投で都大会出場!
〈秋季東京都高校野球大会1次予選:都立日比谷6ー3帝京八王子〉♢18日♢代表決定戦♢創価学園東大和グラウンド
都立日比谷の先発・髙野 遥生投手(2年)の投球が光った。
髙野は9回3失点の164球で試合を締め、初の先発完投を記録した。髙野は「自分自身、ここまで投げられるなんて思ってもいなかったです」と語る。8回から疲れが見えてきたのか制球が乱れ始めるも、マウンド上では落ち着きがあった。「疲れて力んでしまう場面がありましたが、山川の言葉で投球フォームのリズムが戻ってきました」と女房役の山川がいい場面で的確な言葉を送っていた。
髙野は直球と変化球のコンビネーションで打者を打ち取るスタイル。低めに球を集め、帝京八王子打線を翻弄し、試合が終わってみると被安打4の快投だった。
いつも試合前にバッテリーで話し合っていることが結果に表れた。「試合前はとにかく色んな準備が必要です。特に球数が多くなると、疲れて気付かないうちに力んでしまうなどの自分の癖をキャッチャーに伝えておいて、それが見られるようになったら伝えてと、いつも話しています」と話す。このような準備も良い結果に繋がった。
試合中、何度も山川が髙野のところに行き、話している場面が目立った。バッテリーのコミュニケーションがしっかりしている素晴らしいチームだと感じた。
打線も初回に4点、5回に2点を奪うなど勢いがあった。4回に1点、終盤に2点を取られたが、髙野が落ち着いたマウンド捌きで切り抜け、相手にペースを渡さなかった。
これで都立日比谷は本戦出場を決めた。本戦でも髙野が自慢の投球で勝利に貢献していく。