【神奈川】2回戦 慶應義塾VS舞岡

慶應義塾は打線爆発!3本塁打と新チームでも強打健在!
〈神奈川県高校野球秋季県大会:慶應義塾22ー1舞岡(5回コールド)〉♢10日♢2回戦♢サーティーフォー保土ヶ谷
慶應義塾が甲子園優勝後初の公式戦に挑んだ。
今年の夏は甲子園優勝して日本一となった慶應義塾。夏までの慶應義塾は打撃が特徴の強打のイメージがあったが、新チームも強打ぶりは健在だった。
初回に1番・成戸 洋介外野手(2年)の三塁打、2番・足立 然内野手(2年)の二塁打と1、2番コンビで先制点をもぎ取る。
今夏2年生ながらチームの中心選手だった加藤 右悟捕手(2年)が新チームで主将に就任。その加藤が1打席目で3ラン本塁打を放ちチームの打線に火がついた。森林監督も「主将の加藤の一発があったので初回から打線に火がつきました」と語るように初回に4点を取り初回からペースをつかんだ。
さらに加藤は2回の2打席目でも本塁打を放ち、2打席連続で本塁打を放って見せた。
2回に6点、3回に7点、4回に5点を奪い、15安打22得点と打撃陣の活躍で初戦を5回コールドで飾った。
この日先発したのは甲子園決勝以来の公式戦のマウンドに上がった鈴木 佳門投手(2年)。森林監督は「鈴木と小宅は甲子園以来オープン戦などであまり投げさせていなかったので上手く調整できるのかは心配していましたが、良い感覚で投げられていたと思います」と称えた。
鈴木は2回を無失点。2イニングともに先頭打者に安打を許すも、後続を落ち着いて打ち取って無失点に切り抜けた。鈴木の球は甲子園より明らかに球速と球威が上がっていた。鈴木本人も「甲子園で学んだことは今の自分の力になっています」。甲子園での経験は、今後どんな成長をもたらすのか注目していきたい。
3番手としてマウンドに上がったのは2年生エースとして甲子園優勝に導いた小宅 雅己投手(2年)。4回から登板して2イニングを投げて2安打無失点と、直球主体の投球内容は悪くはなかった。しかし小宅は「オープン戦であまり投げていなかったので試合感覚がまだまだでしたし、ストレートも本調子ではなかった」と振り返っていた。
小宅、鈴木は本調子ではないとはいえ甲子園で得られた経験値は大きいと感じる。特に小宅は本調子ではない直球とはいえ、悪い感じはなかった。球持ちも良く高めに浮いてしまう球が1球もなく、逆球は1球もなかった。さらに進化した投球で神奈川を制し、神宮大会でも制することができるか。