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大会前のベスト8予想の答え合わせと反省会!8校の優勝パターンも予想!

2023.08.18

第105回全国高校野球選手権記念大会は17日、ベスト8が出揃った。大好評の甲子園ベスト8予想を大会前に行った。今回はベスト8予想の答え合わせを行いつつ、反省会を行いたい。さらに8校の優勝パターンも考えていきたい。

大会前には各ブロックごとに本命と対抗の学校を挙げさせていただいた。そこで、得点方式と的中数の2項目で挙げていきたい。

得点方式は本命の学校は2点、対抗は1点。つまり満点は16点となる。的中数は本命の学校のみ適用。ここで予想を整理しつつ、各ブロックを振り返る。

本命 仙台育英 対抗 履正社
正解→仙台育英

厳しいブロックに入った仙台育英(宮城)は、苦戦の試合展開が多かったが、それでも3試合すべて先制して、試合の主導権を握った。3回戦の履正社(大阪)戦では決勝スクイズで勝利。強豪との対戦が続いても、勝ち抜く経験値の高さがあると評価して、ベスト8として押したが、それを見事に体現した。

本命 専大松戸 対抗 土浦日大
正解→土浦日大

対抗とみていた土浦日大(茨城)がベスト8に入った。手堅い守備をはじめ、好投手を打ち崩せる打力や、140キロ超え3投手を擁する盤石な投手陣が光った。

本命に挙げた専大松戸は151キロ右腕・平野 大地投手が機能し、さらにこれまでの経験値の高さを買っていた。しかし平野が故障気味で登板できない状況となっていた。やはりエースが手負いの状況だと、全国で戦うのは厳しい。それでもベスト16まで勝ち上ったのはさすが。

本命 東海大星翔 対抗 神村学園
正解→神村学園

全国レベルの好投手を攻略した攻めを見せる東海大星翔(熊本)を本命にしたが、初戦敗退した。土壇場でも逆転できる打力や、強力な投手陣の総合力も評価して対抗としていた神村学園(鹿児島)の底力、実力をもう少し精査するべきだった。

本命 愛工大名電 対抗 智辯学園
正解→花巻東

攻撃力の智辯学園(奈良)、総合力の愛工大名電(愛知)が有利と見ていたが、愛工大名電が打線の状態が上がらないまま初戦敗退。智辯学園は投手力が思いの外、不安があったということと、守備面にも脆さがあった。

花巻東は1戦ごとに調子を高めていった。この1年の公式戦の試合内容からして、ベスト8まで勝ち上がるのを予想するのは本当に難しかった。予測を超える成長を見せた花巻東ナインが素晴らしかった。

 

本命 広陵 対抗 慶應義塾
正解→慶應義塾

これまで公式戦2敗しかしていない広陵(広島)が精神力の強さを発揮し、後半勝負でも勝てる試合運びを見せるか、それとも慶應義塾が激戦区・神奈川を勝ち抜いた強打を発揮するか。結果として、慶應義塾広陵を上回る積極的な走塁や、冷静な判断を生かした堅い守備を発揮し、15年ぶりのベスト8を決めた。神奈川大会で東海大相模横浜と2強を破った経験は確かな力になっている。

本命 日大三 対抗 日大山形
正解→おかやま山陽

今大会のダークホース枠になったのはおかやま山陽(岡山)。初戦の日大山形(山形)との一戦で逆転勝ちする試合運びは、その後の躍進を予感させるものだった。盤石な試合運びをしていた日大三(西東京)を攻守で圧倒する3回戦の試合運びは見事だった。トーナメントにおいて勢いに乗ったチームは止められないということを証明してみせた。

本命 沖縄尚学 対抗 星稜
正解→沖縄尚学

経験者も多く、絶対的なエース・東恩納 蒼投手(3年)を擁した沖縄尚学(沖縄)にとって、台風6号の影響で、5日目以降の登場となったのが追い風になった感じはある。ベスト8まで2試合という日程もある。先発完投型で、どの試合でもクオリティーが落ちない東恩納にとって1試合減るだけでも大きなアドバンテージとなっていた。この2試合みると、体力的にも、精神面でも消耗は少ない勝ち方をしているため、準々決勝以降でも快投が期待できる。

本命 八戸学院光星 対抗 文星芸大附
正解→八戸学院光星

打線も強力で、守備も手堅く、140キロ超え左腕が2枚もいる八戸学院光星(青森)が順当に勝ち上がった。

今回は本命3、対抗3の合計9点となった。反省すべき予想となったが、今回勝ち上がった学校の共通点を考えていきたい。

仙台育英花巻東慶應義塾土浦日大は、事前のゲームプランを組み立てる上での分析や、試合中における実行、必要な軌道修正がかなりしっかりしている。また打撃技術、走塁技術が高かったのが神村学園。積極性があり、勝負強さもある。

近年の上位進出チームをみると、かなり個人の能力が際立って勝ち上がるケースが多かったが、今年に関しては個人の能力、複数投手陣、ゲームプラン、対戦相手への分析、走塁技術、140キロ超えの投手でも難なく攻略できる打撃技術、フィジカル、守備の連携とすべてにおいて高次元ではないと勝ち抜けない時代となっている。

ベスト8に残った学校はどこも可能性はあるといえるが、優勝するパターンも考えていきたい。

仙台育英 最後まで分厚い投手陣と徹底した分析を生かしたハイレベルな試合運びで2連覇

花巻東  さらに選手たちが成長を見せ、佐々木 麟太郎内野手(3年)が大会の主役は俺だといわんばかりのホームランを連発する

慶應義塾 さらに打線が爆発し、緻密なゲームマネジメントでそのまま制する

おかやま山陽 投手陣が崩れても勢いづいた打線の勢いが止まらず、そのまま頂点に立つ

八戸学院光星 盤石な左2枚看板と強力打線が機能し、投打で圧倒し、全国を制する

土浦日大 自慢の3枚看板がさらに機能し、打線の状態も上り調子で好投手を攻略して勝ち進む

沖縄尚学 東恩納が最後までスーパーエースとして勝ち抜く

神村学園 大会記録に迫る安打、得点数で相手を圧倒し、粘り強い試合運びで制する

最後まで自分たちの野球を実践し、この夏を制するのはどのチームになるのか、楽しみだ。

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1 Comment

  1. ヤマモトカズヒト

    2023-08-18 at 7:54 AM

    今や死語かもしれませんが、1球入魂!悔いが残らないよう一人一人が全力でプレーして欲しい。自分を信じて仲間を信じて、その一瞬一瞬を精一杯楽しんで下さい!

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