横浜隼人vs鶴嶺
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石橋飛和(横浜隼人)
今年の横浜隼人は絶対的な左腕エースだけではない!3年生投手3人の力投も光り、完封勝利
<第105回全国高校野球選手権神奈川大会:横浜隼人2-0鶴嶺>◇16日◇4回戦◇サーティーフォー保土ケ谷
横浜隼人の先発・山口 喜貴投手(3年)は恵まれた体格の持ち主。常時130キロ前半〜139キロの直球を両サイドに投げ分け、120キロ近いスライダー、90キロ台のカーブなどの変化球を武器にする。
鶴嶺の上川 洋瑛投手(2年)も、小気味良く腕を振っていく投球フォームで、120キロ後半の速球に、切れ味鋭く切れ込むスライダーを低めに集め、打たせて取る投球を見せる。
6回からは横浜隼人の2番手・難波 晴輝投手(3年)が登板。体を沈み込ませた投球フォームから常時130キロ〜136キロの直球と120キロ前半のスライダーを投げ分ける。難波が6回、7回を無失点に抑えると、7回裏に敵失の間に横浜隼人が1点を先制した。
8回からは新井 陽晴投手(3年)が登板。左腕のグラブを高々と掲げる投球フォームから常時130キロ〜134キロの直球とスライダーを投げ分ける。8回をストライク先行で無失点に抑えると、味方打線はその裏に4番・久保 風仁内野手(3年)の適時二塁打で2対0とした。
9回は新井が無死一、二塁のピンチを招いたところで、エースの石橋 飛和投手(3年)が登板。石橋は3者連続三振を奪う快投をみせ、4投手による完封リレーで勝利した。
この日は横浜隼人投手陣の投球や、水谷監督の先を読んだ継投策がズバリとハマった。
真夏の神奈川大会。終盤になれば、中1日ペースで試合が行われ、石橋1人だけでは戦えない。投手陣の働きが重要だと、水谷監督は石橋以外の投手に伝えてきた。また、関東大会で山梨学院(山梨)に5回コールド負けしたことも成長の糧となり、練習試合で多くの投手が好投をみせることで、実力を引き上げてきた。石橋もリリーフとしてマウンドに登り、大会に備えてきた。
それが結果として現れた。ベンチ入り投手の多くが135キロ以上を投げ、一定レベルの変化球もあり、試合を作ることができる。それを緊張のかかる夏の試合で実践できている。
接戦をしっかりとものにしている横浜隼人。5回戦以降もたくましい戦いが期待できそうだ。
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勝利を決め、喜ぶ石橋飛和(横浜隼人)
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石橋飛和(横浜隼人)