享栄vs大阪桐蔭
享栄が投打で持ち味を発揮して大阪桐蔭に完勝!エース東松は5回無失点、打線は12安打

東松快征(享栄)
<110周年記念事業招待試合:享栄4-1大阪桐蔭(7回表終了)>◇1日◇バンテリンドーム
享栄(愛知)vs大阪桐蔭(大阪)。注目の一戦は享栄の良さが発揮された試合となった。
世代No.1左腕の座を狙う東松 快征投手(3年)は、最速147キロの速球(平均球速143.45キロ)と、この春から磨きをかけている120キロ後半のフォーク、110キロ台のカーブ、120キロ台のスライダーを織り交ぜ、5回を投げ6奪三振無失点の快投を見せた。東松自身、本調子ではなかったようだが、制球力重視でこれほど出力の高い直球をコントロール良く投げられるのは大きな強みである。
打線も初回、145キロをマークした大阪桐蔭の平嶋 桂知投手(2年)を捉える。今年の享栄で最も本塁打を打っている1番・眞野 怜也外野手(3年)の三塁打でチャンスを作り、バッテリーミスから1点を先制。さらに敵失や6番・大橋 一暁内野手(3年)の適時打でこの回3点を奪った。2回にも、1点を追加。結局、140キロ超えの大阪桐蔭の全投手陣から12安打を記録した。
大藤監督は「これまでの練習試合で全然打てていなかったので、スローボール打ちをしながら調整をしていきました。ポイントを前にして打つことを心掛けさせましたが、スピードボールを捉えることはできたと思います」と打撃を評価した。
結果的に序盤の4得点に終わり、それ以降、点を取れなかったことについて「まだミスは多かった。今回は時間制限のため、7回で終わりましたが、逆転される可能性はありました。甲子園に行くためには細かなところもしっかりとできるようにしたい」と課題を語った。
選手たちは[stadium]バンテリンドーム[/stadium]で試合ができたことに加え、全校生徒が見守る前で大阪桐蔭に勝てたことに喜びを感じていた。東松は「甲子園に行って、今日投げなかった前田(悠伍)と投げ合えることができることを望んでいます」と語った。
なお、両チームの登板投手の球速は以下の通り。
【享栄】
東松 快征(3年)最速147キロ
磯部 祐吉(3年)最速145キロ
中井 創友(3年)最速143キロ
【大阪桐蔭】
平嶋 桂知(2年)最速145キロ
松井 弘樹(3年)最速142キロ
中野 大虎(1年)最速145キロ
(取材=河嶋 宗一)