重川 創思(二松学舎大附)・木津 寿哉(國學院久我山)
夏の甲子園である第105回全国高校野球選手権記念大会は8月6日に開幕する。今年も甲子園出場をかけ、全国都道府県の49代表校を決める夏の予選が7月に本格的にスタートするが、6月はその予選の組み合わせ抽選会が続々と行われるシーズンでもある。
関東地区の抽選は10日の神奈川が最も早く、その他は6月中旬から20日前後に行われる。開幕はほとんどが8日。全国とともに関東地区で熱い戦いがスタートする。今夏の関東地区の抽選日と開幕日および、昨年秋と今年春の優勝校は以下の通り。
【関東】
茨城 21日抽選 7月8日開幕
(優勝=秋:土浦日大、春:常総学院)
栃木 21日抽選 7月7日開幕
(優勝=秋:作新学院、春:作新学院)
群馬 16日抽選 7月8日開幕
(優勝=秋:健大高崎、春:健大高崎)
埼玉 20日抽選 7月8日開幕
(優勝=秋:昌平、春:昌平)
山梨 22日抽選 7月8日開幕
(優勝=秋:山梨学院、春:甲府工)
千葉 14日抽選 7月8日開幕
(優勝=秋:専大松戸、春:専大松戸)
東・西東京 17日抽選 7月8日開幕
(優勝=秋:東海大菅生、春:帝京)
神奈川 10日抽選 7月7日開幕
(優勝=秋:横浜、春:慶應義塾)
埼玉、栃木、群馬、千葉の4県では、昨年秋と今年の春の優勝チームが同じ。しかし、4県ともに圧倒的な力があるわけではなく、各チームが高いレベルで争った結果で、今夏もこの流れが続く保証はない。「守る側」と「攻める側」の戦いも、ひとつの注目点になる。
今年のセンバツで初優勝を飾った山梨学院は、春の大会の決勝で延長タイブレークの末に甲府工に敗れた。昨年春からの4季連続甲子園を狙う山梨学院の戦いからも目が離せない。
毎年、激戦が繰り広げられる東京では、東東京で二松学舎大附、西東京で國學院久我山という甲子園実績がある強豪がノーシードとなった。どのパートに入るかが、抽選の最大の注目だ。昨年は都立勢の活躍も目立った。今年もダークホースが現れるのだろうか。
今年の夏、関東では神奈川が最も熱い戦いとなることが予想される。例年以上に混戦状態で、慶應義塾、横浜、東海大相模などが中心となって、ハイレベルな夏の陣が繰り広げられる。