天理大時代の友杉 篤輝
プロ野球の開幕から2ヶ月が経過し、各球団ともに40試合以上を消化した。そのなかですでに新人選手たちも1軍で活躍の場を与えられている。各球団の新人たちのここまでを振り返ってみたい。
ここまでパ・リーグの首位を走るロッテは、昨年のドラフト会議で支配下5人、育成4人の合計9人を指名した。育成指名から支配下登録を勝ち取った選手はここまで1人もいない。
支配下指名5人のうち1軍で出場機会を勝ち取ったのが、ドラフト2位の友杉 篤輝内野手(立正大淞南出身)だ。オープン戦9試合で打率.267(15打数4安打)の成績を残すと、チームのルーキーで唯一となる開幕1軍入りをつかんだ。
開幕後は遊撃手のポジションで藤岡 裕大内野手(岡山理大附出身)や茶谷 健太内野手(帝京三出身)と併用されながらスタメン起用され18試合に出場。打率.286(63打数18安打)と、まずまずの成績を残している。遊撃手では広い守備範囲を武器とし投手を助けてきた。
レギュラー定着へ向けては、限られた起用の中で攻守ともに結果を残していくことが求められる。
ドラフト1位の菊地 吏玖投手(札幌大谷出身)は2軍で3試合に登板するも、4月下旬に左内腹斜筋損傷の診断を受け離脱。現在はリハビリに努めている。
ドラフト3位の田中 晴也投手(日本文理出身)は1軍、2軍ともに出場がない。同4位の高野 脩汰投手(出雲商出身)は2軍で8試合(先発1試合)に登板し防御率9.58と苦戦中。大卒社会人出身だけに早めの結果が欲しいところだ。
同5位の金田 優太内野手(浦和学院出身)は高卒野手ながら2軍で25試合に出場。しかし打率.145(83打数12安打)と打撃面でかなり苦しんでいる。
【新人の1軍成績】
<支配下>
1位:菊地 吏玖(札幌大谷→専修大/投手)
出場なし
2位:友杉 篤輝(立正大淞南→天理大/内野手)
18試合 打率.286(63打数18安打) 0本塁打 7打点
3位:田中 晴也(日本文理/投手)
出場なし
4位:高野 脩汰(出雲商→関西大→日本通運/投手)
出場なし
5位:金田 優太(浦和学院/内野手)
出場なし
※数字は2023年6月1日終了時点