山田頼旺、伊藤幹太、笹尾日々喜、宮國凌空
愛知県高野連主催の招待試合が3日、4日に行われる。今回招待されるのは、岩手の強豪・花巻東。世代屈指のスラッガー・佐々木 麟太郎内野手(3年)の打撃が注目されるが、対戦する愛知の強豪4校も例年以上にハイレベルだ。
今年は昨秋ベスト4の愛工大名電、中京大中京、至学館、東邦が登場する。この強力な戦力を誇る4校の逸材を紹介したい。
中京大中京は、2年生スラッガーの山田 頼旺外野手(2年)を中心とした打線が強力だ。西谷 光世外野手(3年)、神谷 駿太外野手(3年)といった3年生の各打者もハイレベル。春季大会で課題となった投手陣の底上げが、花巻東相手にどれだけ通用するかがチェックポイントだ。
至学館はこの春、東海大会ベスト4まで勝ち進んだ。注目はエースの伊藤 幹太投手(3年)。140キロ前半の速球と切れ味鋭い変化球を武器にゲームメークを行う。攻撃面では、バント、エンドラン、スクイズを駆使しながら緻密な試合運びが得意で、野手陣のポテンシャルは高い。投打で高いセンスを秘める山本 航投手(3年)、強打の高橋 翼内野手(3年)の打撃は必見だ。甲子園優勝を狙う花巻東にとっては、経験値を高められる相手になるのではないだろうか。
愛工大名電は投打ともにレベルアップしているが、佐々木麟と対戦する投手陣に注目だ。最速143キロ右腕の笹尾 日々喜投手(3年)、最速145キロ右腕の伊東 尚輝投手(2年)、143キロ左腕・大泉 塁翔投手(2年)と投手のレベルは高い。NPBスカウトも、佐々木麟が愛工大名電の投手陣と対戦して、どの程度対応できるか注目するのではないだろうか。
今年の東邦は、愛知県では群を抜いた成績を残した。昨年の秋季東海大会で優勝、今センバツでは2勝を挙げ、春季東海大会に出場した。
もちろん、エースの宮國 凌空投手(3年)の投球に注目が集まる。センバツでは不調に終わっただけに、どこまで復活しているか注目だ。スラッガーの石川 瑛貴内野手(3年)の強打も必見。二刀流の岡本 昇磨投手(3年)は投手として140キロ超えの速球を武器とした投球、打者として一発を打てる長打力を発揮できるか。
佐々木麟をはじめとした花巻東の選手が持ち味を発揮するか。それとも愛知の4校が実力を発揮し、愛知の高校野球のレベルの高さを証明するのか、注目が集まる。