九産大九州時代の大津亮介
プロ野球の開幕から2ケ月が経過。各球団ともに40試合以上を消化した。そのなかですでに新人選手たちも1軍で活躍の場を与えられている。各球団の新人たちのここまでを振り返ってみたい。
昨シーズン悔しい2位に終わったソフトバンクはドラフト会議で支配下6人、育成14人の合計20人を指名した。育成指名した14人のなかで支配下登録された選手は現時点で1人もいない。
6人の支配下指名された選手のなかで、1軍で出場機会を得たのは、ドラフト2位の大津 亮介投手(九産大九州出身)だ。ここまで18試合に登板すると16.1回を投げ防御率2.76と好投を見せている。プロ初勝利は手にできていないもののホールドは8つ。4月下旬からは僅差の試合中盤で投げる機会が増えてきた。
5月に入ってからは、9試合の登板で失点したのはわずか1試合で防御率1.29と、文句ない成績を残している。ソフトバンクは9回がオスナ、8回にもモイネロが控えており、大津の持ち場は6回か7回になる。今年はここで実績を積み、来シーズン以降、8回や9回を任されるような存在になりたいところ。
ドラフト1位のイヒネ・イツア内野手(誉出身)と同4位の大野 稼頭央投手(鹿児島大島出身)の高卒組は1軍、2軍とも出場がない。
同3位の甲斐 生海外野手(登録名:生海=九州国際大付出身)は2軍戦で19試合に出場。打率.250(60打数15安打)、1本塁打、10打点の成績。
同6位の吉田 賢吾捕手(横浜商大高出身)は10試合で打率.133(15打数2安打)、0本塁打、2打点の成績を残している。
松本 晴投手(樟南出身)は7試合の登板で27.2回を投げ1勝1敗、防御率4.23の成績。
現時点で目を引くような成績を残している選手はいない。大津以外の新人が1軍で出場機会を得るのにはもう少し時間がかかりそうだ。
【新人の1軍成績】
<支配下>
1位:イヒネ・イツア(誉/内野手)
出場なし
2位:大津 亮介(九産大九州→帝京大→日本製鐵鹿島/投手)
18試合(16.1回)0勝0敗8H 防御率2.76
3位:甲斐 生海(九州国際大付→東北福祉大/外野手)
出場なし
4位:大野 稼頭央(鹿児島大島/投手)
出場なし
5位:松本 晴(樟南→亜細亜大/投手)
出場なし
6位:吉田 賢吾(横浜商大→桐蔭横浜大/捕手)
出場なし
※成績は2023年5月28日終了時点
(記事=勝田聡)