オリックス・茶野 篤政(中京出身)
プロ野球の開幕から約2ヶ月が経過。各球団ともに40試合以上を消化した。そのなかですでに新人選手たちも1軍で活躍の場を与えられている。各球団の新人たちのここまでを振り返ってみたい。
パ・リーグ3連覇、日本一2連覇を目指すオリックスは昨年のドラフト会議で支配下5人、育成5人の合計10人を指名した。すでに育成4位の茶野 篤政外野手(岐阜・中京出身)が支配下登録されており、現在は6人が支配下選手となっている。
そのなかで大ブレークを果たしているのが茶野だ。育成4位指名とドラフト時の評価は決して高くなかったが、春季キャンプとオープン戦でしっかりアピール。開幕前に支配下登録を勝ちとった。
さらには開幕スタメンを勝ち取るとここまで45試合中44試合に出場。もちろん規定打席にも到達しており打率.277(166打数46安打)はリーグ8位。順調に結果を残している。また、打つだけではない。右翼の守備でも再三に渡って好プレーを見せており、チームを救ってきた。12球団を見渡してもルーキーとしてはトップクラスの活躍を見せている。
その他で1軍出場を果たしたのはドラフト1位の曽谷 龍平投手(明桜出身)だ。曽谷は4月26日の日本ハム戦(エスコンフィールド北海道)で1軍初登板。1回を投げ無安打無失点。直球は150キロを超えるなど威力抜群。スライダーとカットボールを組み合わせながら2つの三振を奪ってみせた。しかしそれ以降の2試合はいずれも失点を喫しており、1回を投げきれずプロの洗礼を受けた格好だ。その後、5月4日に登録を抹消された。
ドラフト2位の内藤 鵬内野手(日本航空石川出身)、同3位の齋藤 響介投手(盛岡中央出身)、同4位の杉澤 龍外野手(東北高出身)、同5位の日高 暖己投手(富島出身)はここまで1軍出場がない。内藤は2軍戦で交錯するアクシデントがあり左膝外側半月板を損傷。すでに手術は終了しており、今後はリハビリを行いながら復帰を目指していく。
【新人の1軍成績】
<支配下>
1位:曽谷 龍平(明桜→白鴎大/投手)
3試合(1.2回) 0勝0敗 防御率5.40
2位:内藤 鵬(日本航空/内野手)
出場なし
3位:齋藤 響介(盛岡中央/投手)
出場なし
4位:杉澤 龍(東北高→東北福祉大/外野手)
出場なし
5位:日高 暖己(富島/投手)
出場なし
育4位:茶野 篤政(中京−名古屋商科大−四国ILplus・徳島/外野手)
44試合 打率.277(166打数46安打) 0本塁打 9打点
※育成は支配下登録された選手のみ
※数字は2023年5月26日終了時点
(記事=勝田聡)