開幕1ヶ月!オリックス期待の剛腕などブレークの兆しを見せるのは?
開幕から活躍を見せる山下舜平大

山下舜平大
まずは今季の開幕投手を務めたオリックス・山下 舜平大投手(福岡大大濠出身)の注目度が高い。オープン戦で、最速158キロを記録し、平均球速は150キロ以上を記録した。シーズン開幕後も、平均球速を見ると開幕戦は154.3キロ、2戦目は153.9キロ、3戦目は153.5キロを記録した。奪三振率は驚異の2ケタを記録。空振り率を見ても、今後も期待できる数値を残している。
今シーズンは開幕投手を任され、2ケタ勝利も夢ではない立ち位置にいる。心配されるのはケガだが、投手のマネジメントに定評のある中嶋聡監督の手腕にかかっていると言っても過言ではないだろう。
山本 由伸投手(都城高出身)がメジャーに移籍する可能性も高いことから、山下には今シーズンだけではなく、来シーズン以降も先発陣を引っ張っていくことが期待される。
リードオフマンとして期待される藤原恭大

藤原恭大
ロッテ・藤原 恭大外野手(大阪桐蔭出身)は、54年ぶりに高卒ルーキーとして開幕スタメン出場をするなど、1年目の開幕までは順調だったが、「プロの選手」として見ると身体の線が細いこともあり、シーズン通しての体力面に課題を残した。
しかし、今年はここまで19試合に出場し打率.300をマークするなど実力を発揮しつつある。
藤原には「コンタクト力」や「適応力」が共通して備わっている。打撃面ではトップの早さやテークバックのスムーズさにおいては、レベルが上がっている。
キャンプでは、テークバックの動きが緩和されつつあるのを見ると、ポテンシャルの高さはさすがの一言である。タイプから見ると、ソフトバンクの今宮 健太内野手(明豊出身)が近い。高校時代のようなスケールは残したまま成長してほしい選手である。
阪神の若手投手と野手も活躍
阪神では村上 頌樹投手(智辯学園出身)や才木 浩人投手(須磨翔風出身)は開幕から好調を見せている。
村上に関しては4月12日の巨人戦で7回まで投げてパーフェクトピッチングを見せた。
さらに、4月22日の中日戦では、プロ初完封初勝利を挙げた。
今季は17イニング無失点を記録。スピードガンでものすごい球速を記録したわけではないが、球速には表れない直球の質の良さで打者を打ち取った。
才木に関しても開幕から意気のいいピッチングを見せており、4月9日のヤクルト戦では2ケタ奪三振を記録した。まだまだ安定感こそはないが、いい時のピッチングは惚れ惚れする。
また、開幕から、なかなか結果は出ていないものの西 純矢投手(創志学園出身)にも注目だ。
同世代のロッテ・佐々木 朗希投手(大船渡高出身)は、開幕から完璧なピッチングを見せているが、この西も世代の中でトップクラスの投手だ。
フォークの精度をさらに上げていき、空振り率の向上と被打率をさげていければ、ローテーションとして担えるだろう。また、シーズンを戦い抜く体力さえついていければ、将来的にはエースになれる素材と見ている。
また、その世代で夏の甲子園を制した井上 広大外野手(履正社出身)にも注目だ。オープン戦で結果を残し、今シーズンはスタメンで出場するなどもしている。
期待される未完の大器は、大山 悠輔内野手(つくば秀英出身)や佐藤 輝明内野手(仁川学院出身)に続く和製大砲として、期待値は大きいだろう。
(記事=ゴジキ)