西武文理vs城北埼玉
西武文理が試合終盤一気に突き放しコールドで県大会へ
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<春季高校野球埼玉県大会地区予選:西武文理9-2城北埼玉(7回コールド)>◇17日◇西部地区代表決定戦◇所沢航空公園
前日(16日)の激しい天気から一転、やや肌寒くも穏やかな天気となったこの日、[stadium]所沢航空公園球場[/stadium]の第1試合は西武文理対城北埼玉である。
先発は西武文理が左腕の松山 遙斗投手(3年)、一方の城北埼玉が大野 央歩投手(3年)と両エースが登板し試合が始まる。
西武文理は初回、城北埼玉・大野の立ち上がりを攻め、先頭の上垣内 駿(3年)が中前安打を放つと、すぐさま二盗を試みるが、刺されてしまう。それでも、続く吉村 勇希(2年)がセンターへ二塁打を放ち再度チャンスメークすると、3番・松山 昊輝(3年)が左前適時打を放ち1点を先制する。
だが、城北埼玉も3回、1死から2番・小原 慧也(3年)が左中間へ二塁打を放ち出塁すると、続く堀井 祐希(2年)も中前安打を放ち1死一、三塁とする。ここで4番・皆川 悠(3年)が右中間へ2点適時二塁打を放ち逆転に成功する。
その後、城北埼玉・大野と西武文理の2番手・吉澤 日向太投手(3年)の好投もあり一旦、試合が落ち着き前半戦を終える。
再度試合が動き始めたのは6回。西武文理は1死から2番・吉村が右前安打を放ち出塁すると、さらに一塁牽制悪送球で一気に三塁まで進む。ここで続く松山昊はセンターへの犠飛を放ったかと思われたが、中堅手がこれを落球し、まず1点、打者走者・松山昊も一気に三塁まで進む。さらに、4番・山﨑 聖蘭(3年)が左越えの適時二塁打を放つと、続く三上 蓮(3年)の右翼後方への飛球を右翼手が目測を誤り適時三塁打としてしまい4対2。6番・今堀 晴斗(3年)も右前適時打を放つなど西武文理はこの回一挙4点を奪い逆転に成功する。
これで流れをつかんだ西武文理は、7回にも1死から2番・吉村の中前安打を足がかりとし、4番・山﨑が左越えの適時二塁打を放つと、続く三上も右中間へ適時三塁打を放ちまず2点、さらに6番・今堀の三ゴロがタイムリーエラーとなると、続く浅野 義人(3年)も左前適時打を放つなどで、この回も一挙4点を奪いコールドペースへと持ち込む。
投げては、4回から登板した西武文理の2番手・吉澤が安定した投球を披露し、城北埼玉打線を4回以降無失点に抑える。
結局、西武文理が7回コールド9対2で勝利し県大会へ駒を進めた。
まずは城北埼玉だが、「本来は完投能力があり尻上がりタイプなので。それを信じたかったのですが、最後は野手も含め自分達で崩れてしまった」(藤野監督)と、エース大野が中盤以降、確かに周りに足を引っ張られるような形であったが、やや球威が落ち西武文理打線の捉えられてしまったのは誤算であろう。大野以外の投手の整備や守備面でのレベルアップが夏へ向け急務であろう。
一方の西武文理は2番手・吉澤の好投がこの展開を呼んだと言っても過言ではない素晴らしい投球を披露した。問題は球の威力はあるが安定感のない今大会エースの左腕・松山遙であろう。
「昨秋は山岸(将投手=3年)がメインで投げていた。夏1人では厳しいので松山遙には期待しているんですが。代わった吉澤は練習試合から調子が良くて、今日も良かった」(佐藤監督)
野手は初戦ということもあり序盤硬さが見られたが、徐々に感覚を取り戻し終わってみればコールド勝ち。目標であるベスト8へ向け課題も多いが、やはり左腕・松山遙の出来が県大会での成績を左右するはずだ。
(記事=南 英博)