世代No.1捕手が守備で期待通りのアピール!それぞれ持ち味を発揮したU-181次候補4人の強化合宿のパフォーマンスを総括

齋藤 陽貴、鈴木 叶、堀 柊那、寺地 隆成
U-18代表候補強化合宿が4日から6日まで開催された。合宿でどんなパフォーマンスを見せたのかを総括していきたい。今回は捕手編。
打撃練習からコンパクトなスイングでライナー性の打球を連発。慣れていくと、体を鋭く回旋させたスイングから長打性の打球を連発していた。紅白戦でも、右中間を破る三塁打を放つなど、打撃フォームが実にコンパクトで、上半身、下半身が連動した打撃フォームで捉えることができた。
肩の強さは突出していなかったが、スローイング技術は光るものはある。この合宿では持てる力を発揮している。
最初は手打ち感があったが、慣れていくと、レベルスイングで鋭い打球を飛ばす。押し込みが強く、芯で捉えた時の打球には強さがある。これまで木製バットで練習をしたことがないという鈴木。木製の難しさや、参加選手のパワーに驚かされたという。
ただ、紅白戦やシートノックで抜群の強肩を見せていて、強打の捕手になれる素質は秘めている。もっと欲を持てば、さらにすごい捕手になれる予感はある。それだけ鈴木の強肩、打撃には魅力が溢れている。
凄みがあるプレーを見せるというより、走攻守すべてにおいてレベルの高いパフォーマンスを見せる。練習からコンパクトなレベルスイングで長打性の打球を連発。紅白戦でもシャープな打撃を見せた。三塁守備をそつなくこなし、スローイングも強い。捕手としてもスローイングも確実性が高い。
ただ高卒プロを狙うのであれば、誰よりも爪痕を残す、どの選手も打てない時に最高のパフォーマンスを見せるなど、印象的な活躍を見せ続けることが求められるだろう。
守備面において、やはりこの4人の中ではNo.1。抜群の強肩はもちろんだが、キャッチングも安定していて、バッテリーを組んだ東松 快征投手(享栄)も「投げやすく、低めの球もストライクにしてくれた」と語るように、投手陣の信頼を集めるほどの高いキャッチング技術がある。何より声掛けがよく、東松に対しても孤独にさせない声掛けができていた。こういう一面があるからこそ、高く評価されているのだろう。
本人は打撃を課題にしていると語るように、まだ苦しんでいる姿があった。初日はコンパクトなスイングを心がけ、やや手打ち感があり、振り遅れの打球が目立った。2日目はヒットを打ったものの、まだ苦しんでいる感じがあった。3日目は本人も慣れてきたと語るように、しっかりと腰が旋回し、鋭い打球を飛ばすことができるようになっていた。
馬淵監督からも指導をもらい、ティー打撃を打ちながら感覚を確かめた。「打つ時に軸足が折れてしまい、力が入らないフォームになっていたので、その修正をしました」。強肩と高い捕手技術をしっかりと発揮した。あとは夏までにどれだけ打撃が本物になるか注目だ。
(記事=河嶋 宗一)