日大二vs都立清瀬
2023.03.21
日大二が都大会へ 今春から28歳の青年監督が就任。中学時代に「世界一」経験

齊藤 寛文監督(日大二)
<春季都大会1次予選:日大二11ー1都立清瀬(6回コールド)>◇21日◇代表決定戦◇日大二グラウンド
日大二が都立清瀬をコールドで下し春の都大会進出を決めた。6回までに10安打を集め、初戦に引き続きコールドでの勝利だった。
日大二は今年1月にチームを18年間率いた田中 吉樹監督が退任した。後任には、1994年生まれの「大谷世代」、弱冠28歳の齊藤 寛文監督が就任。この春は新体制として初の公式戦を迎えている。
齊藤監督は羽村シニアに所属していた中学時代、シニア日本代表に選出され、世界大会に出場。現中日の柳 裕也投手(横浜高出身)らとともに「世界一」を経験した。
田中前監督とは羽村シニアの20周年式典の際に出会った。「その時の私のスピーチを聞いて、『次の後釜にしたい』と見抜いてくれたみたいで」と田中前監督は高校入学前から「指導者」としての素質に大きな期待を寄せており、満を持しての就任だった。
日大二を卒業後、中央大に進学した頃には心は決まっていた。進学先も「青山学院大とかも受かっていたのですが、ここ(日大二立川グラウンド)に通いやすいところを選びました」と硬式野球部には所属せず、毎日母校の練習に顔を出し、田中前監督の下で指導者としての道を学んでいた。
田中前監督からは「二高を任せたぞ」との言葉をもらった。「なんとか繋いでいきたい」と1982年夏以来の甲子園出場へ。夏4回、春2回の甲子園出場実績を誇る古豪は新たなスタートを切っている。
(取材=藤木 拓弥)

2回裏、右前適時打を放つ4番・崎山 航輝(日大二)