鶴岡東・高橋 快
2022年の高校野球のイベントが終了。今年も全国の球児たちが全力を尽くしたプレーで多くの熱いドラマを演じ、高校野球ファンを魅了してきた。球児たちの今年の頑張りを各都道府県ごとに振り返ってみたい。
山形では、夏の甲子園に出場したのは鶴岡東だった。3年ぶり7度目の出場で1勝に終わったが、1人の選手が高校野球ファンの心に刻み込む活躍をした。土屋 奏人捕手(3年)が2試合でなんと3本の本塁打を放って見せたのだ。初戦の盈進(広島)戦で2発をマークすると、2回戦の近江(滋賀)戦では、のちに西武5位指名を受けた山田 陽翔投手(3年)から本塁打を放った。捕手ながら2番打者で長打力があるという強烈な印象を甲子園に残した。また、この近江戦では先発の渡辺 千尋投手(3年)も本塁打を放って大会史上9度目となる「バッテリー弾」もマーク。チームとしても11安打を放つなど、敗れはしたが土屋だけでなく鶴岡東の打線が強力だったことを印象付けた。
秋季大会では山形中央が17年ぶりに優勝を果たし、東北大会8強に進んだ。鶴岡東も東北大会では8強に終わったが初戦で優勝候補の花巻東(岩手)を破る活躍を見せた。
来年はどんなヒーローが生まれるのか、楽しみにしたい。
▽2022年山形県代表の甲子園成績
★センバツ 出場なし
★夏甲子園
鶴岡東 2回戦敗退
1回戦〇12-7 盈進(広島)
2回戦●3-8 近江(滋賀)
▽山形県2022年主な大会記録
【春季】
優勝 羽黒
準優勝 酒田南
3位 山形中央
4位 日大山形
8強 山形学院
新庄東
鶴岡東
山形城北
【選手権】
優勝 鶴岡東
準優勝 山形中央
4強 新庄東
東海大山形
8強 羽黒
日大山形
創学館
山形城北
【秋季】
優勝 山形中央
準優勝 鶴岡東
3位 山形城北
4位 九里学園
8強 新庄北
酒田東
日大山形
羽黒