県立船橋vs土気
県立船橋が快勝!期待の二刀流が3安打の活躍で、6回コールド勝ち!

三塁打を打つ三上光(県立船橋)
第75回秋季千葉県高校野球大会1次予選が20日からスタートした。これまで各ブロックで行われていた秋の1次予選は21年からフリー抽選となった。
敗者復活戦があるとはいえ、いきなり強豪校同士が当たることもある1次予選。千葉県野球場の第1試合、県立船橋ー士気の一戦は県立船橋が序盤から主導権を握った。
1回表、県立船橋は無死満塁のピンチを招いたが、これを無失点で抑えると、2回裏、県立船橋は右翼手でスタメンの4番三上光投手(2年)が三塁打。さらに5番・高橋 洸晴内野手(2年)の適時打で1点を先制。その後は野選で1点を追加した。
3回裏には3番渡辺祥大内野手(3年)の三塁打、4番三上の二塁打、5番高橋の適時三塁打で2点を追加。さらに内野ゴロで1点を追加した。5回裏にも2本の適時打が飛び出し、7対1と大きくリード。その後、2死一、三塁からも敵失で1点を追加した。6回裏にも渡辺の二塁打からチャンスを作り、4番三上の適時打、5番高橋の適時二塁打、6番阿部の適時三塁打で11対1として、6回コールド勝ち。県立船橋が初戦突破を決めた。
日暮監督は「試合経験がない選手たちが多く、初試合なので、かなり苦しい立ち上がりでしたが、無死満塁のピンチを無失点で切り抜けたことが大きかったです。またクリーンアップがチャンスを作り、さらにチャンスで点を取る打撃ができたことも良かったです」と振り返る。
県立船橋はクリーンアップが良い。3番・渡辺は広角に長打が打てて、安定したグラブ裁きで打球を処理し、スローイングも悪くない。県立船橋の野手の中では目を引くものがある。下級生の時から二刀流として期待されていた4番・三上は177センチ、80キロと県立校にいる選手とは思えない体格を生かしたパワフルな打撃で長打を量産し、3安打2打点の活躍。三上は「夏も試合に出させてもらって、1年生が頑張っているので、4番として結果を残したかったので、良かったです」と活躍を振り返った。
敗れた土気も1回からチャンスを作るなど、ヒットも多く飛び出していた。内野手もスピード感のある動きを見せるなど、決して悪いチームではなかった。投打ともに底上げして、どんなチームになるか楽しみにしたい。
(取材=河嶋 宗一)