帰ってきた主将・福原 本塁打を含む3安打5打点の活躍で東海大菅生、早稲田実を圧倒
準決勝進出を果たした東海大菅生
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<第104回全国高校野球選手権西東京大会:東海大菅生11-1早稲田実業>◇27日◇準々決勝◇神宮
東海大菅生の主将・福原聖矢は開会式の前日に負傷した。初戦からの3試合は宮本泰志が捕手を務めた。宮本も高いレベルの捕手であり、何ら問題はなかった。ただ主将でもある福原の存在感は特別だ。準々決勝からは福原が復帰。その存在感をみせつけた。
東海大菅生と早稲田実業という、全国に名が知られた強豪対決。早稲田実業の先発・倉光条は、今大会19イニングを投げて無失点。140キロ台の速球を投げ込む。しかし、福原には通用しなかった。1回表1死後2番・小山凌暉が四球で出塁すると、3番・福原は左中間に二塁打を放ち東海大菅生が先制。今大会倉光は20イニング目で初めて失点した。
それでも早稲田実業は3回裏の2死後、9番の高木悠がレフトに本塁打を放ち、同点に追いつく。しかし5回表、東海大菅生は福原の本塁打で再度リードする。6回表には疲れのみえる倉光から代打・多井耶雲の左前安打などで2点を追加する。
早稲田実業のブルペンでは、背番号1の石島光騎が投球練習を始めたが、登板するのは8回表に入ってから。そこまで引っ張るところに状態の悪さを感じさせたが、実際マウンドに上がると、3四死球に暴投で1点を献上した後、福原が走者一掃の二塁打を放ち、石島は降板した。「石島は体調が悪かった。でも仕方ありません。この1年間エースで引っ張ってくれた」と早稲田実業の和泉実監督は語る。
石島の後は1年生の荒川禀治郎が登板したが、東海大菅生の勢いを止めることができずこの回6点。勝負はついた。
早稲田実業の先発・倉光は「実力の差です」と語った。ただ早稲田実業としてはエースの石島の体調が思わしくなく、主将の壽田悠毅も負傷が続き、本来の力を発揮できなかった。「練習不足です。ある面よくやってくれました」と和泉監督は、コロナ禍で思うように活動できない中でも戦った3年生を称えた。早稲田実業は1年生にも好選手が多いだけに、これからのチームだ。
勝った東海大菅生は、日當直喜、鈴木泰成のリレーも完璧で、スキがない。そこに福原主将も、戻ってきた。「前半出られなかった分、思い切りやりました」と福原。準決勝は國學院久我山を破った国士舘と対戦する。ともに足を使うチームだけに、捕手であり、快速の走者でもある福原主将の役割が重要になってくる。
(取材=大島 裕史)