圧倒的なスピードで好投手を攻略 関東一が自身の武器を最大限に発揮し5回コールド勝ち!
三塁打を打つ増尾己波(関東一)
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<第104回全国高校野球選手権東東京大会:関東一11-0日大豊山>◇20日◇4回戦◇神宮
関東一vs日大豊山の一戦。実力校対決ということで、接戦が予想されたが試合は、思わぬ大差となった。
立ち上がりから日大豊山の大型右腕・布施 蒼生投手(3年)は、130キロ台の直球と切れのあるスライダーで勝負するタイプだが、関東一打線は高めに浮いたところを見逃さず、確実に打ち崩した。1番三浦麟外野手(3年)が左前安打を放ち、盗塁を決め、2番・須藤彪内野手(3年)が右翼線を破る適時二塁打を放ち、1点を先制した。さらに井坪陽生外野手(3年)の中前適時打で2点目。さらに4番増尾己波内野手(3年)の右翼線を破る適時三塁打、5番衛藤冴仁内野手(2年)の左犠飛で一気に4点を先制した。
2死から8番富岡の適時打、相手の敵失で初回に6点を先制した。
その後も打線の勢いは止まらず、3回裏には増尾が公式戦通算3本目となる2ランを放ち、11対0と点差を広げた。成井はやや制球を乱し、5回を投げ、94球を投じたが、伸びのある快速球で9奪三振の完封勝利で、ベスト16進出を決めた。
まさに速攻劇。相手が好投手の布施ということもあり、強引に次の塁を狙う姿勢を見せたようだ。米澤監督の意図に選手たちはしっかりと応えた。
二塁走者がワンヒットで当たり前のように本塁へ生還できる。その走塁技術は突出しており、改めてそのスピード感は全国トップクラスと思わせた。
チームでは、30メートル走を導入。3.8秒で駆け抜けられるレギュラー選手が多いという。高い脚力とそれを生かす高い走塁意識がある。
「点差は離れましたが、実力差はそれほどないと思います。紙一重の勝負でした」と語るように日大豊山の選手たちのスイングも確かに鋭いものがあり、選手の力量は悪くなかった。ただ結果としてこれほど大差をつける関東一の選手たちの集中打、走塁は群を抜いている。
これからも気を引き締めて戦っていくと誓った関東一。高い攻撃力を武器に一気に勝ち上がる。
(取材=河嶋 宗一)