松平 快聖(市原中央)、金韓根(東海大浦安)、田中 千歳 (東京学館)
県大会のトーナメント表
・県大会の組み合わせ
出場校一覧
・千葉県大会出場48校の顔ぶれ
夏の戦国千葉を勝ち上がるためにも重要な春季大会。シード権をかけて実力校同士が激突する。さらに2019年以来の有観客開催ということで、千葉がさらに面白くなるポイントについてブロック別で解説していきたい。今回はトーナメント表右側について紹介したい。
昨秋準優勝の拓大紅陵の戦いぶりに注目が集まる。完成度が高い投球を見せる技巧派右腕・小堺 心温投手(3年)、140キロ超えの右腕・嶋田翔太投手(3年)と投手陣の顔ぶれは充実している。打線は、県内屈指の大型捕手・四十住海都(3年)、右の好打者・瓦林 奏良内野手(3年)、主将・中村瑠斗内野手(3年)などレベルは高い。
同ブロックでは、好投手・高橋竜平投手(3年)を擁する成田と、県内屈指の大型左腕・金韓根投手(3年)を擁する東海大浦安の対決は注目だ。金は父が韓国人、母が中国人のハーフ。品川区生まれで、京葉ボーイズ時代は控え投手だったが、メキメキと実力をつけてきた。打線も4番・谷田虎太朗内野手(2年)を中心に強力で、粘り強く、上位進出を狙える。
その勝者は191センチの大型サブマリン・松平 快聖投手(3年)を擁する市原中央と対決する。松平は昨秋よりもどれだけ投球面でレベルアップできているか。全高校球児の投手の中でも異質の軌道を投げる松平は秋に続き、ブレークを期待したい。
県内屈指の実力校・市立船橋は、好左腕・森本 哲星投手(3年)、県内屈指の大型捕手・片野 優羽(3年)のバッテリーは強力。一冬越えて、どれだけパワーアップできているか。初戦の相手は、イチロー氏の指導を受けた千葉明徳と、ブロック予選で千葉経大附を破った検見川の勝者となる。いずれにしても初戦から厳しい戦いとなりそうだ。
東京学館は144キロ右腕・田中 千歳投手(3年)の好投に期待される。初戦で茂原北陵と対戦。勝ち上がれば、実力校・千葉敬愛と対戦する。
好投手・伊東賢生投手(3年)を擁する千葉黎明は近年、実力をつけている市立千葉と若松の勝者と対戦する。
(文=河嶋 宗一)