2022年も4月に入り、新年度がスタートした。今回は高校野球ドットコムがこれまでに取材させていただいた球児を中心に、2022年度の活躍に期待のネクスト球児、中学新3年生の選手5人を紹介していきたい。
今年注目の5人のスーパー中学生
まず、センバツ優勝を果たした大阪桐蔭の星子 天真主将(3年)を送り出した熊本泗水ボーイズにいる西口 暁投手(3年)を紹介したい。
最速は130キロ程だが、しなやかな腕の振りにスピンの効いた直球は、大きな将来性を感じさせる。
小学校時代はホークスJr.に選抜され、熊本泗水ボーイズに入団後も着実にレベルアップを続けてきた潜在能力が高い選手だ。
熊本泗水ボーイズからは、星子選手の他にも東海大相模の百崎 蒼生内野手(2年)が昨年秋に大ブレークを果たすなど、高校野球の舞台でも第一線で成長ぶりを見せている。西口選手のこれからの活躍にも注目だ。
大阪・浜寺ボーイズにいる中野 大虎投手(3年)も抜群のポテンシャルを持つ。
エースで3番・主将と、まさにチームの大黒柱である中野投手。春季全国大会の初戦では、140キロを計測。2回戦では場外ホームランを放つなど前評判通りの活躍を見せた。
また気持ちの強さも魅力的で、将来は元阪神の藤川球児さんのような「火の玉ストレートを投げたい」と意気込む。これからどんな成長を見せるのか楽しみだ。
野手では飯塚ボーイズの今村 稀翠内野手(3年)を紹介したい。
小学生時にはホークスJr.に選抜された経歴を持ち、春季全国大会にも出場を果たした。俊足とシャープな打撃が持ち味で、堅実な遊撃手の守備も光る。九州地区のヒットメーカーとして今後の活躍にも注目だ。
毎年多くの逸材選手を輩出する東京城南ボーイズでは佐藤 龍月投手(3年)が今年の注目選手だ。
小学校時代にはジャイアンツJr.に選抜され、現在は最速139キロの直球が魅力の佐藤だが、それ以上に目を引くのはフォームの完成度の高さ。強さとしなやかさを兼ね備えており、球速以上の球の伸びを感じる。また身体能力も高く、フィールディングやけん制にも定評がある。
すでに多くの強豪校から声がかかっているというが、1年後、どこまで成長を遂げているのか、今年の中学3年生ではトップクラスの実力の持ち主だ。
最後に明石ボーイズの福田 拓翔投手(3年)を紹介したい。
小学校時代にはバファローズJr.に選抜され、最速137キロの直球が魅力の福田投手。この春も全国大会への出場を果たし、また打者としても非常に高い能力を持っている。細身ながら、体の強さには確かなものがあり、この1年で完成度をどこまで上げることができるのか注目だ。
(取材=栗崎 祐太朗)