
金沢成奉監督
トーナメント表
・浦和学院、九州国際大付などが属するブロック
・大阪桐蔭、星稜などが属するブロック
・ベスト8以上の組み合わせ
<第94回選抜高校野球大会:市立和歌山2-1明秀学園日立(9回サヨナラ)>◇27日◇2回戦◇甲子園
明秀学園日立(茨城)は市立和歌山の前に9回サヨナラで惜敗した。エース右腕・猪俣駿太投手(3年)は市立和歌山の米田天翼投手(3年)と1対1の白熱した投手戦を展開するも、最後はその米田にサヨナラ打を許し涙をのんだ。試合後、明秀学園日立の金沢成奉監督も終始悔しさをにじませながら取材に応じた。
――この試合を振り返って
「攻撃的なチームと言いながらここ一番で出ないのは…。クリーンアップを含めもう1度チームを白紙に戻して、作っていきたい。悔しいの一言に尽きる」
――9回裏の守備についてどんな指示を?
「申告敬遠から、バント失敗を誘えという指示をしましたが、米田くんに対しての配球まで指示を出せなかったのが悔しくてしょうがない」
――米田にはどういう攻め方の指示だった?
「ボール球から入って狙い球を感じろと言っていたのですが、米田くんもおそらくここまでの打席の中で、間違いなく変化球がくるだろうと思っていたところをそのまま行かれた。追い込むまではしっかり真っ直ぐで攻めろという指示を出しきれなかった」
――米田攻略について
「もう少し花巻東戦のように力でこられたらいけたような気がする。疲れもあるんでしょうが、逆にそれで力が抜けてリラックスして低めに丁寧に変化球を上手く交ぜながら投げられた。立つ位置も6回から変更せざるを得なかった。6回からの攻撃を3回ぐらいからできていれば展開も変わったような気がする。それぐらい、的を絞らせない投球をされた」
――米田の印象は?
「しっかりと自分を持っている。芯の強い投手だと思った。強気で行くところを強気で行き、相手をかわすところはかわす。もう少しで捉えれたと思うのですが、うちの打順の巡り合わせなども上手く行かず、崩せそうで崩せなかった。彼の粘り強さ、芯の強さを感じて、改めていいピッチャーだと思いました。うちのバッテリーは狙い球を絞りやすい配球をしていて、米田くんのバッテリーは狙い球を最後まで絞らせないような攻め方をしていた」