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【第97回鳥取大会展望】鳥取商、米子北、八頭、鳥取城北など力あるチームが揃った今年の鳥取を制するのは?

2015.07.05

 昨年夏八頭が11年ぶりに初戦突破(試合レポート)。さらに昨秋の長崎国体でも八戸学院光星を破り、4強入り(試合レポート)するなど、躍進が光った。今年も実力ある学校が多く、楽しみな夏となりそうだ。

有力校同士の対戦が初戦から実現し、大会序盤からヤマ場

大久保 諒平(八頭)

 鳥取商は、倉吉農米子の勝者と対戦。鳥取商は140キロ右腕・雑賀 涼が投打の軸。打者としても、春の県大会で3本塁打を放っており、この夏は投打で躍動した姿を見せていきたい。また左腕の森 翔平も切れのある速球で勝負する好投手だ。同ブロックには昨夏甲子園出場の八頭、好投手・川上 遥擁する鳥取西が登場。八頭は強打の捕手・西垣 将喜、昨年から4番打者として活躍した大久保 諒平の2人がチームを引っ張っていきたい。鳥取西は川上が最後の夏に向けて一皮むけた投球ができるか鍵になる。初戦は今春ベスト8の鳥取工と好カードとなった。

 同ブロックで、今春ベスト8の倉吉総合産は、米子東米子工の勝者と対戦。米子東昨夏昨秋ベスト4と実績豊富な強豪校。エース左腕・南 智樹がさらに成長を見せれば、この夏も躍進を期待できるチームになりそうだ。そして昨秋優勝の鳥取境は、今春ベスト8の米子高専倉吉東の勝者と対戦。

 選抜出場米子北は、140キロ右腕・髙橋 晟一朗、緩急を使った投球が上手い福本 廉、選抜で最速135キロを計測した古賀野 世南、打っては選抜で4安打を打つ活躍を見せた井田 嘉楠がカギを握る。初戦は、鳥取湖陵青谷の勝者と対戦する。
同ブロックの注目は鳥取城北だ。今年のウリは打線。スラッガー・布袋 翔太、同じく長打力のある藤原 豪大、攻守にバランスが取れたショートストップ・西村 健太など打力が高い選手が揃い、投手陣強化で、2013年夏以来の甲子園を目指す。昨秋中国大会出場の米子西は、エース・湯浅 和也を中心として守り勝つ野球が光る。初戦は鳥取中央育英鳥取東の勝者と対戦。どちらが勝ち進んでも厳しい戦いが予想される。今春ベスト8の岩美は、米子松蔭と対戦とこちらも好カードとなった。

 大会は7月11日に開幕。開幕カードは、米子倉吉農の一戦となった。今年は鳥取商鳥取城北とはじめとして、能力が高い選手が多く、全国でも躍進が期待出来そうな学校が多くある。今年も高校野球ファンをあっと言わせるような力のあるチームが甲子園の舞台に立つことを期待したい。

(文=河嶋 宗一


鳥取県のチームに、この夏にかける熱い思いを聞きました!
【僕らの熱い夏】県立倉吉総合産業高等学校(2015年05月29日公開)

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