7月になりました。
選手権大会予選が始まっている地区やそろそろ始まる地区も多いのではないでしょうか。最高のコンディションで迎えられるよう、また最高のパフォーマンスができるよう祈っています。
今月のテーマは「夏野菜」
いいところがたくさんある「夏野菜」たくさん食べていますか?
夏の食事で気をつけること
暑~い夏。どうしても食欲がわかないという人もいるでしょう。でも、そこで食べないのはもちろんダメ。普通に生活していても体力の消耗が激しい季節です。野球をやっているみなさんならなおのこと。しっかり食べる必要があります。
と言っても、そうめんや冷奴など食べやすいものばかりを食べていると、栄養も不足し夏バテの原因にもなりますから何でも食べればいいというわけではありません。消耗しやすいエネルギー源を中心に、汗で失われるミネラルや水分などを補給していきましょう。
「夏野菜」でビタミン補給
エネルギー源の炭水化物を摂取したときに、あわせて必要になるのがビタミンB1でしたね。また、免疫力を高めるビタミンCや抗酸化作用があるビタミンAやビタミンEも摂取したいですね。
「夏野菜」で水分補給
夏は、汗をたくさんかきますね。「水分補給」というと、飲料からというイメージが強いかもしれません。しかし、一般の人でも体に入る水分の4割程度は食事で補っています。侮ることなく、食事からもしっかり水分補給をしていきましょう。
「夏野菜」でミネラル補給
汗は水分だけではなくカリウムやナトリウム、カルシウムなどのミネラルも一緒に排出されます。ミネラルは、体の様々なバランスを調整したり、筋肉の収縮に関係したりと微量ながらも重要な働きがありました。水分だけでなくあわせてしっかり摂りたいですね。

[page_break:「夏野菜」オススメは?]
「夏野菜」オススメは?
夏野菜の大切な働きを紹介してきましたが、オススメの夏野菜をいくつかご紹介します。
●トマト
ビタミンAやビタミンCがたっぷりの夏野菜です。「トマトが実れば医者が青くなる」ということわざもあるくらい旬の栄養は豊富です。ビタミンAもビタミンEもあぶらに溶ける脂溶性ビタミンですから、サラダ油やオリーブオイルでさっと炒めるとより吸収がよくなります。
●ゴーヤ
近年では、苦みの少ないゴーヤも多くなり食卓に上がることも多くなった野菜です(苦みが気になる人は、塩もみや水にさらしたりするといいですよ)。ビタミンB1、ビタミンCが豊富です。ゴーヤのビタミンCは熱を加えても崩れにくいのが嬉しいですね。
●きゅうり
水分をたっぷり含む野菜です(96%)。ビタミンCも含むので生野菜のサラダで食べるのがオススメです。
●なす
こちらも水分をたっぷり含む野菜。糖質も含むので、エネルギーが必要な夏には嬉しい野菜です。
夏野菜は、色鮮やかなものが多いので目でも食事を楽しむことができます。たくさん取り入れて、楽しく夏を乗り切りましょう。
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今月の第86回をもちまして、当コラムを終了させていただくことになりました。
2008年より7年間のコラム掲載、また栄養学掲示板から数えると10年間にもわたる長い期間続けてこられたのも、みなさまの支えのおかげです。本当にありがとうございました。
またいつかみなさまのお目にかかれることを楽しみにしております。
