県立佐原白楊高等学校(千葉)

千葉県香取市にある千葉県立佐原白楊高等学校は、もともとは女子高として長く親しまれていましたが、2003年から共学となった学校です。学業では国立大学や難関私学の進学者を多数輩出する一方、非常に多くの生徒が公務員試験に合格しています。部活動では弓道部が関東大会8強入りしています!
そんな中、野球部が目指すは、2010年夏以来のベスト32。この時は、2回戦では県立千葉を4対0、3回戦で東葛飾を2対1で下し4回戦へ進出しました。
今年の春季大会はブロック予選2回戦から登場し、横芝敬愛を相手に粘りを見せたものの3対4と惜敗しています。この試合で一球の怖さを知った佐原白楊は、夏に向けてどのような取り組みをしているのでしょうか。主将の針貝 祐市君に紹介していただきましょう!
チーム基本情報を紹介!
■ 佐原白楊高校の針貝 祐市君(学年:3年/役職:主将)にお話をうかがいました!
Q. 部員は何人いますか?
1年生が11人、2年生が13人、3年生が5人の合計29人です!
Q. 平日の練習時間は何時から何時までですか?
15時50分から19時までです。
Q. では練習グラウンドの環境を教えてください。
グラウンドは陸上・サッカー・ソフトボールと共用です。セカンドベースの後ろを陸上トラックが通っていて、ライトではソフトボール部が練習をしています。平日の練習で使用できるのは、内野とレフトの一部のみです。練習試合はホームゲームができないため、すべて遠征です。
これはかなり各部が入り組んでいますね。ボールの行方など、集中力が鍛えられそうです!
今年のチームについて

針貝 祐市主将(県立佐原白楊高等学校)
Q. 今年のチームのウリ(セールスポイント)を3つ教えてください。
「元気」「チームプレー」「勝利への執念」です。
Q. 夏へ向けて、現在、どんなことを課題にして練習に取り組んでいますか?また、秋・春からチームとして成長したと感じるとこを教えてください。
「一球を大切にすること」を課題に取り組んでいます。春の大会では一球に泣いたので、毎日の練習から緊張感のある雰囲気づくりを心掛けています。夏の大会では、最後まで粘り強く、しっかりと勝ちきることを目標としています。
また、取り組みの成果もあり、秋・春に比べて守備力が向上してきたと感じています。
Q. では、その一球に泣いた春季大会を振り返って、収穫や課題などはありますか?
格上の相手に対しても、接戦に持ち込むことが出来たことが一番の収穫です!
しかし、最後に逆転を許してしまい、勝ちきれなかったことが夏に向けての課題です。一球で試合の流れが変わってしまうことをたくさん経験してきたので、日々一球を大切に、練習に励んでいます。
Q. もう一皮むけるための課題ですね。練習時間を確保する上で、工夫していることがあれば教えてください。
少しでも早くグラウンドに入ること、準備や移動の時間を最小限にすることを心掛けています。
Q. この部分はどの野球部にも負けないと自慢できることはありますか?
相手チームに対するゆさぶり、そして、何をしてくるのか分からない、怖さです!
Q. 怖さ…!これは相手を圧倒するのに有効ですね!野球部で結束があるなと感じたエピソードがあれば教えてください。
アップのダッシュの時など、練習中に部員同士でハイタッチをするところです!
Q. このチームのキーマンを教えてください。
田村 拓哉です!強靱な足腰、表情に出さないポーカーフェイスが売りです。
[page_break:指導者が語る!このチームの強み]続いて佐原白楊の副主将、篠塚 稜太君と試合中はポーカーフェイスな田村 拓哉君にお話をうかがいました!

篠塚 稜太副主将(県立佐原白楊高等学校)
Q. 高校野球のどんなところが好きですか?
篠塚 稜太(以下「篠塚」):たくさんの人が応援してくれて、とてもやりがいがあるところです!
田村 拓哉(以下「田村」):チームとして、一つの目標に向かって努力するところです!
Q. 一番好きな練習はなんですか?
篠塚:全員で取り組む、シートノックです!
田村:キャッチボールです!
Q. 一番キツいと感じる練習はなんですか?
篠塚:インターバル走です。
田村:階段ダッシュです。

田村 拓哉選手(県立佐原白楊高等学校)
Q. どちらも息が上がって苦しいですね…。引退までにこの高校と対戦してみたいという高校はどこですか?
石田:成東高校です!
田村:横芝敬愛高校です。春のリベンジを果たしたいです。
Q. 一番好きな応援歌はなんですか?
篠塚:「あまちゃん」です!
田村:「情熱大陸」はやっぱり良いですよね。
Q. 野球をする上でモットーにしている、好きな言葉はなんですか?
篠塚:「One for ALL, ALL for One」
田村:「勝つ者には偶然があり、負ける者には必然がある」
ありがとうございました!
指導者が語る!このチームの強み
■菅原 直也監督に質問!
Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どのようにチームを作り上げてきたのでしょうか?また、どんなチームを目指していますか。
「野球人である前に、学生であれ」という言葉を大切にしています。
学校生活における規範の遵守、挨拶の励行など、やるべきことをきちんとやることがグラウンドに立つ大前提です。今年のチームについては特に、学生としての本分をわきまえること、そして社会人としての資質の育成に重きを置いています。
Q. 日常を大切にされているんですね。お話を伺った3年生がとてもしっかりしている印象を受けました。
数少ない3年生が、あらゆる面で中心となってチームを牽引していることが、このチームの強みです。
部員数もかつての十数人の時と比較すると、だいぶ増えてきました。これまで味わうことのなかったチーム内での競争を経験し、お互い切磋琢磨し合うことでチーム力の向上を図っていければと思います。
3年生を中心に、切磋琢磨。良い環境がしっかり作られているのですね!ありがとうございました!