試合レポート

高松一vs香川西

2013.10.13

高松一vs香川西 | 高校野球ドットコム

10回表高松第一一死一・二塁から6番・大野夏都一塁手(1年)が大会第11号決勝3ラン

怪童の遺伝子継ぐ高松第一、「等身大」貫き7年ぶり四国大会へ!

 西鉄ライオンズ伝説の4番打者「怪童」中西太氏(1999年野球殿堂表彰)が主力だった1949(昭和24)年・第21回大会以来、実に65年ぶり2度目のセンバツ出場を狙う高松第一。その野望達成に必須となる7年ぶり7度目の秋季四国大会出場を賭けて臨んだ3位決定戦で、彼らは田中重行監督が掲げる「等身大の野球」を体現してみせた。

 象徴的なのは内野ゴロに対する入り方である。高松第一内野陣はどんなゴロに対しても右から入り込みスローイングにすぐ移れる捕球を実践。その格好は決して華麗ではないが、初回の失策による失点後もキレのいいスレートとスライダー・カーブを効果的に使い「味方を信じて投げ続けられた」エース・髙畑遼(2年・右投左打・179センチ60キロ・木太中出身)を落ち着かせるに十分な効果を発揮。

 それは準優勝で翌年センバツに出場した2010年以来3年ぶり5度目の秋季四国大会出場へ向け、平野敬也(2年・右投右打・愛媛・西条ボーイズ出身)が好投するも、野手陣の4失策でリズムを崩した香川西とはいわば対称的な光景であった。

 高松第一の「等身大」は、9回裏二死一塁から「思い切って変化球を振り切った」7番主将・堀尾健介遊撃手(2年)の中越適時三塁打により、香川西が土壇場で同点となった延長戦でも全く揺るがなかった。

 迎えた10回表一死一・二塁で、ウラディミール・バレンティン(東京ヤクルト)ばりのルーティングから嬉しい高校初となる決勝3ランを放った6番・大野夏都一塁手(1年・右投右打・180センチ83キロ・木太中出身)はその場面を「信じられない」と表現しながらも、すぐこのように反省している。

「それまでにセンター前に返せなかったことが反省点です」。「勝って驕らず」とは正にこの事だ。

 こうして秋季四国大会12個目・最後の椅子を勝ち取った高松第一。
自身にとって2度目の秋季四国大会に挑む田中監督も「試合の入り方含め四国大会出場をちらつかずやれました」と賞賛を与えたこの日の試合内容を糧に、彼らは怪童の遺伝子を引き継いでいく。

(文=寺下友徳

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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