北照高等学校 【北海道代表】
2011.11.17
北照高等学校北海道2年ぶり3回目
チーム紹介
- ・チーム打率3割8分5厘。『打の北照』で2年ぶりの全道王者に輝いた。チームを引っ張ったのは1番を任される1年生の吉田。19打数13安打、準々決勝の旭川工業戦からは8打席連続安打を記録するなど、バットに当たればヒットになる強烈なイメージを残した。
- ・打点は先発メンバー全員が記録し、きれいに分散している。打撃が線になった証拠と言えるだろう。
- ・チームにとっての転機は9月の和歌山遠征。智辯和歌山と練習試合を行い3安打完封負け。打撃強化を強く意識させられ、帰道後、智辯和歌山が行っている5か所バッティングを取り入れて、徹底的に打ちこんだ。
- ・振りこんだ自信を持って臨んだ全道。4試合の中で圧巻だったのが準決勝の北海戦。相手エース玉熊 将一の立ち上がりを攻略し、18安打で9得点。1年前に決勝で敗れたことを「忘れたことはない」という佐藤主将の思いがチームに乗り移った。
- ・決勝は1点を争う展開で延長戦になったが、勝負を決める一打を放ったのが途中出場の高山伸。こういった上位打線以外の選手が勝負所で活躍したのも、優勝に繋がる要因になったと言える。
- ・全道大会では、一塁コーチを14番の川村が、三塁コーチを13番の住吉がつとめていた。
- ・4試合で1失策と安定した守りも見逃せない。
投手紹介
- ・1年生左腕の大串が3試合で完投。エースとして大きく成長した。直球の最速は130キロ前半ながら、スライダー、カーブ、チェンジアップ、ツーシーム、シンカーと多彩な球種を操る。中でも自信があるというのはスライダーとチェンジアップ。三振が少なく、打たせて野手をリズムに乗せるタイプの投手だ。また、全道大会では決勝を除いて四死球が少なかった。
- ・大串にとって修羅場だったのが決勝。あと1イニングで優勝という9回に同点に追い付かれた。最後を抑えきる力は課題として残った。
- ・もう一人登板したのは右腕の三浦。こちらは初戦で9回を完投し1失点と河上監督の期待に応えた。スライダーの制球力に自信を持っている。
- ・さらに昨年秋に1年生エースとして全道準優勝まで導きながら、その後不調で苦しんでいた今野が神宮大会ではベンチ入り予定。元エースの復活をチームは待ち望んでいる。
公式戦7勝0敗
勝ち上がり | 相手 | |||
---|---|---|---|---|
小樽支部 | 2回戦 | ○ | 32-0 | 真狩 |
準決勝 | ○ | 13-0 | 倶知安 | |
決勝 | ○ | 7-0 | 小樽水産 | |
北海道大会 | 2回戦 | ○ | 5-1 | 釧路工 |
準々決勝 | ○ | 6-2 | 旭川工 | |
準決勝 | ○ | 9-1 | 北海 | |
決勝 | ○ | 4-3 | 札幌第一 |
北海道大会での登録選手(◎:主将)
背番号 | 名前 | 学年 | 身長 | 体重 | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 大串 和弥 | 1 | 173 | 67 | |
2 | 和田 紘汰 | 2 | 171 | 61 | |
3 | 小林 英太郎 | 2 | 180 | 79 | |
4 | 西谷 圭祐 | 1 | 176 | 69 | |
5 | 富田 魁仁 | 1 | 175 | 64 | |
6 | ◎ | 佐藤 星七 | 2 | 173 | 67 |
7 | 高山 大輔 | 1 | 169 | 61 | |
8 | 吉田 雄人 | 1 | 178 | 68 | |
9 | 後藤 望 | 1 | 171 | 64 | |
10 | 髙松 勇太 | 2 | 176 | 73 | |
11 | 三浦 翔 | 2 | 176 | 70 | |
12 | 木村 有斗 | 1 | 166 | 68 | |
13 | 住吉 伸明 | 2 | 174 | 68 | |
14 | 川村 怜央 | 2 | 169 | 58 | |
15 | 五十嵐 竜太郎 | 1 | 167 | 60 | |
16 | 髙橋 隼人 | 2 | 168 | 65 | |
17 | 村上 海斗 | 1 | 187 | 79 | |
18 | 高山 伸義 | 2 | 167 | 64 |
記録員 | 宇野 拓哉 |
監督 | 河上 敬也 |
部長 | 小玉 智 |
■高校別データ:北照
文:松倉雄太