試合レポート

鹿児島実vs明徳義塾

2010.11.16

鹿児島実vs明徳義塾 | 高校野球ドットコム

野田(鹿児島実)

鹿児島実、序盤のリードを守り切って4強進出

 九州地区と四国地区を代表する強豪校の対決。
この夏に甲子園に出場を果たしている両校でもある。
こういうカードをこの時期に見られるのも神宮大会の楽しみの一つといってもいいであろう。

 鹿児島実の左腕野田君は合計9個の四死球を与える乱調気味だったが、それでも1失点に抑えた。
もっとも、宮下正一監督が、「大会の初戦の立ち上がりは特によくないので心配していたのですが、それが出てしまいました」というように、ある程度は想定していたことではあるのだが、監督としては一応5個までは許せる範囲だという。
それでも、1失点で抑え、打線は序盤に得点して逃げ切ったのだから、やはり勝負強いということがいえようか。

鹿児島実は初回、1死で宮永君が右前打すると続く豊住君が中越三塁打で返す。
さらに、揚村君の当たり損ない気味の内野ゴロの間に生還して2点目。

2回に1点を返された直後の3回にも、失策と四球で2死一二塁となったところで五番濱田君が右線へ二塁打して二者がホームインした。

鹿児島実としては、いいところでクリーンアップに長打が出るという形で得点が入っていった。
これで、主導権は鹿児島実が握ることになった。


鹿児島実vs明徳義塾 | 高校野球ドットコム

(鹿児島実業)

 結局、終始自分たちのペースで試合を運べたことが、野田君が四球を多発しながらも何とか凌いでいかれた要絵院にもなったのではないだろうか。

また、鹿児島実では、この試合では3回に失策で出塁して得点に絡んだのみだったが、リードオフマンの平山君は2安打で2盗塁、宮下監督からは、「行けるようだったら自分の判断で走ってもOK」とされているくらいに、その足は信頼されている。

明徳義塾は2回に四球の走者をバントで進め、一番梅田君の左前打で返したが、結果的にはこの1点のみで終わってしまった。
5回、7回は四球で走者を貰いながら、いずれも併殺。左対策が出来ていなかったということも影響していたようだった。

9四死球を貰いながらも1点のみで敗退した明徳義塾の馬渕史郎監督は、
「ウチは相手のビデオも見ず、何のデータもないままやったらこれや。ビデオでも事前に見といたら少しは違ったのやろうけれど、いかんなぁ、データばっかり優先してロボットみたいな野球しよったら…。データがなかったら何も出けへん」と、自戒も含めて、データ重視の近代野球に対して一言漏らしたのが印象的だったが、それが本音か牽制か、それもまたわからなかった。

このあたりは、独特の馬渕節ということもいえるのだろう。
来春の甲子園で、その明徳義塾がどんな野球を見せてくれるのか、それもまた楽しみだ。

(文=手束 仁)
(写真=高校野球情報.com編集部)
(写真img33~img51=中谷 明)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.26

【春季関東大会】常総学院・中村虎汰郎が二刀流の活躍で決勝進出に貢献!9回にはサヨナラに繋がるヒット!投手としてはセンバツ後に再転向で連日の好リリーフ!

2024.05.26

【春季近畿大会】大阪学院大高のプロ注目ショート・今坂幸暉は3打数無安打。「第1打席がすべて」と悔やむも好守備に手応え

2024.05.26

【春季関東大会】超強力打線・帝京の快進撃が止まる! 白鷗大足利の山口・昆野を攻略できず、13年ぶりの夏への課題は「大黒柱の育成」

2024.05.26

【島根】開星、出雲が各地区で優勝<各地区大会>

2024.05.26

【宮城】仙台育英が投打に圧倒して5大会連続28回目のV<春季県大会>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.05.21

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在33地区が決定、岩手では花巻東、秋田では横手清陵などがシードを獲得〈5月20日〉

2024.05.26

【春季関東大会】常総学院・中村虎汰郎が二刀流の活躍で決勝進出に貢献!9回にはサヨナラに繋がるヒット!投手としてはセンバツ後に再転向で連日の好リリーフ!

2024.05.22

【愛知・全三河大会】三河地区の強豪・愛知産大三河が復活の兆し!豊川を下した安城も機動力は脅威

2024.05.22

【春季関東大会】センバツVの両エース打ちで勝利に貢献!逆転タイムリー放った池田翔吾(常総学院)は指揮官も絶賛の打棒の持ち主!

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.29

【岩手】盛岡中央、釜石、水沢が初戦を突破<春季地区予選>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商