北宇和、後半集中打で27年ぶり夏ベスト8!
最速143キロ、愛媛県内屈指のスピードボールを持つ右腕・上田晃平(3年)を擁し、30年ぶりの愛媛代表を目指す南宇和。
この試合でもその滑り出しは順調であった。先制点こそ許したものの、2回裏に7番・若本祐一の内野ゴロですぐに同点に追いつくと、4回には1死2塁から6番上田のショートゴロがエラーを誘い勝ち越し。上田も6回まで94球とやや投球数こそ多いものの、最速139キロを計測した直球を主体に5奪三振をマークするなど、中盤までは順調な投球を見せていた。
しかし、吉田茂雄監督率いる北宇和はそれでも全く慌てたそぶりを見せることはなかった。
なぜなら、南宇和とは同じ宇和島地区の近隣地に位置し「練習試合もやっていてよく知っていた」(森藤太陽主将)北宇和にとって、この展開は十分織り込みだったからである。