我如古 盛次 (興南)
- 寸評
- 春夏連覇を果たした興南の主将であり、春夏通算25安打と新記録を打ちたてるなど大きくチームに貢献し人々の記憶や記録にも残る選手となった。
安打記録をマークしたように打力の高い選手ですが、何と言っても集中力の高さと勝負強さが光る選手です。
<高校時代の印象>
(フォーム)
グリップの位置は耳の辺りと高めで、軽くバットを寝かせ、予め捕手寄りに引いて構える選手です。
スクエアに構え、腰を落とし膝にも適度に余裕があり、無駄な力が入っているようには感じません。
バットを揺らしながらリズムをとり、投手が足を下ろす直前に始動し足をほんの少し上げてスイングしてきます。
スイングは鋭いですし、グリップを柔らかく持てていることもあって硬さを感じさせません。フォロースルーも高く、深めにしてきます。
アウトステップで踏み込み、踏み込んだ足もとは崩れてはいません。つま先も開かず、膝の開きも押さえることができています。しかし、腰の開きは結構早いかなと感じます。
足はそこまで上げないので目線ぶれは無く、頭の位置はそれほど動きません。しっかりと軸ができている打撃だと思います。
膝や股関節も柔軟に使える選手なので最後までボールに食らいつくことができます。
肘も畳めますし、開きも早めなので内を捌くことができる選手です。
彼の良いところは、開きが早いものの、体重をしっかりと残すことができており、頭を動かさず球をギリギリまで見極めているところだと思います。そして、きれいに体重移動を行うことにより、体の近くで球を強く叩くことが出来ています。
(打撃面)
ある程度コースによって打ち分けることができる選手ですが、基本的にはセンターから逆を意識しています。選抜や選手権でもその方向への打球が多い印象があります。
ただ、夏の県大会・選手権でのホームランを見ても分かるように、本当の意味で大きい当たりを打つとなると引っ張る打撃になると思います。逆方向への当たりは、基本的には打球は上がらずライナー性で野手の間を破るという打球になるケースが多いです。
彼の良さは勝負強さにありますが、重要な場面でも初球から積極的に振っていけるなど、集中力と芯の強さが伺えます。状況に応じた打撃がしてきますし、配球の読みにも長けているので冷静さを感じさせますね。
ボールを引き付けて打つので選球眼も良く、甘い球は逃さず捉えてくるので投手からすると非常に厄介な打者ではないでしょうか。
(守備・走塁面)
サードを守る守備は上手い選手ではありますが、ややプレーに軽さが見られる部分があります。肩はまずまず強いものの、タイプ的にはサードというよりはセカンド辺りが適任なのかもしれません。
足はまずまず速く仕掛けることができる選手ではありますが、売りにするレベルではないかなと感じます。走塁は上手い選手ですね。
守備・走塁に関しては纏まっていますが、抜けているというほどではないと感じます。 - 将来の可能性
- 2年の秋は興南は貧打だから期待できないとといわれたり、逆に選抜を制覇すると今度は選手権も制覇を!と新チーム以降は常に周囲からは大きな重圧がかけられている状況でした。しかし、その中でもチームをしっかりと引っ張り、かつ、各大会で自身も結果を残しチームを優勝に導くなど、彼のメンタルの強さや芯の強さには素晴らしいものがあります。
これは、チームや自身を冷静に見極めて、どういう方向に進むことが望ましいかを適切に判断できるという能力の表れではないでしょうか。そういった点を踏まえると、決して体格には恵まれてはいませんし、かといって身体能力が抜けているというわけでもないですが、これから先も伸びていく選手だと思います。これからも活躍を期待し、見守っていきたい選手です。 - 情報提供・文:2011.02.14 PN 山原
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