高橋 和希選手 (山形中央)
寸評
選抜では、新2年生ながら2試合連続で登板。キレの良いストレートとカーブとのコンビネーションで存在感を示したサウスポー。しかし敗れた浦和学院戦では、6失点をきするなど苦い経験もしました。 (第一印象) マウンド捌きは洗練されていますが、あまり細かいコントロールはありません。ストライクゾーンの枠の中に、ポンポンとテンポよく投げ込んできます。 (投球内容) オーソドックスなサウスポーで、球速は120キロ台後半~130キロ台前半ぐらい。驚くような球威・球速はありませんが、ボールにキレは感じます。特に左腕らしい大きなカーブとのコンビネーションで、ストライクゾーンから低めのゾーンに落ちてきて、甘く高めに浮くことがないのが良いところ。 <長所> 腕がシッカリ振れるので、ボールにキレを生み出せます。今はカーブとのコンビネーションですが、今後球速豊かな変化球を身につけても、見極めが困難な腕の振りが期待できそう。 <課題> グラブを最後まで内に抱えたり、足の甲で地面をきっちり押し付けるなどの動作が甘いので、どうしてもボールはバラつき、制球が不安定。特にストレートは、真ん中~高めに浮いてしまいます。また本当のコントロールがないので、カウントを悪くなると四球を出したり、勝負どころで甘いところに行ったりしています。 ボールには適度に体重が乗せられて悪くないのですが、ステップの幅が適正でないので、投げ終わったあと体が流れてしまいます。この辺が、下半身の鍛錬と股関節の柔軟さを磨くことで安定して来ると、制球もボールの質もグーンと向上してきそう。
更新日時:2013.05.30
将来の可能性
高校からプロに行くような、そういった凄みは感じません。しかし洗練されたマウンド捌きで、県下を代表する左腕になれる資質は十分あるでしょう。来夏までに、どのぐらいの投手に育つのか期待して見守って行きたいと思います。山形のみならず、東北を代表する好投手に育って欲しいですね。
更新日時:2013.05.30