皆川 喬涼選手 (前橋育英)

皆川 喬涼

球歴:前橋育英

都道府県:群馬

ポジション:投手, 右翼手

投打:右 / 右

身長:178.0 cm

体重:79.0 kg

学年:卒業

寸評

 昨夏の甲子園で、MAX144キロを記録するなど投手としての成長が期待された選手。しかしこの春は、背番号8をつけて野手への比重を高めた印象が強い。それでもリリーフではマウンドに上がり140キロ前後のボールを投げ込み、その片鱗を魅せていた。 (守備・走塁面)  一塁までの到達タイムは、右打席から4.55秒強ぐらい。左打者に換算しても、4.3秒ぐらいで際立つタイムではない。しかし出塁するとすかさず盗塁を決めたり、新チーム結成以来の秋の成績では、29試合で12盗塁を決め積極的に走ってくる。実際には、もう少し速いタイムが計測されても不思議ではない。  中堅手としても、落下点までの入りに余裕があり自信が伺われる。選抜の高知中村戦では、後方に伸びてゆく打球を好捕するなどキャッチングのうまさを披露。また投手としても140キロ台を連発できるように、地肩の強さは一級品。しいて言えばプレーがちょっと雑に見えるところがあり、大事な場面で大きなミスをしなければと思う部分はある。 (打撃内容)  チームの3番打者を担い、秋の成績ではチームトップの11二塁打を記録。二塁打・三塁打など、野手の間を抜けてゆく長打が多い。 <構え> ☆☆☆  両足を揃えたスクエアスタンスで、グリップを高めに添えます。腰の据わり。両目で前を見据える姿勢、全体のバランスとしては並ぐらいでしょうか。 <始動> 早め  投手の重心が下がり始めるかぐらいに動き出す、早めのタイミング。これは、対応力を重視したアベレージヒッターに多く観られる始動です。 <下半身> ☆☆☆  足を大きく引き上げて、回し込んでベース側に踏み込んできます。始動~着地までの「間」は取れており、速球でも変化球でもスピードの変化には幅広く対応。ベース側に踏み出すように、外角を強く意識しています。踏み出した足のつま先は閉じられ、外角へ逃げてゆく球や低めの球に食らいつくことができます。踏み込む分、内角の捌きが少し窮屈になりがちなのが気になります。 <上半身> ☆☆☆☆  打撃の準備であるトップの形を作るのは自然体で、ボールを呼び込むのに力みは感じられません。バットの振り出しも、上からミートポイントまでロスなくインパクト。最後まで、力強く振り切れています。 <軸> ☆☆☆☆  足の上げ下げは大きいので、目線の上下動はそれなり。身体の開きはしっかり我慢できており、軸足も地面から真っ直ぐ伸びて安定しています。そのため調子の波は、比較的少ないのではないのでしょうか。
更新日時:2017.05.26

将来に向けて

 投手としても野手としても、両方の可能性を感じます。打者としても身体能力が高く、スイングや技術に癖がないところが良いところ。けして長距離打者ではないのですが、野手の間を抜ける長打で破壊力を秘めています。高校からプロというほどのインパクトは感じませんでしたが、大学で真摯に野球に向き合えばプロへの可能性も秘めた素材ではないかと評価します。今後も長い目で、見守ってゆきたい選手でした。
更新日時:2017.05.26

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です