安陵 智哉選手 (市立和歌山)

安陵 智哉

球歴:市立和歌山

都道府県:和歌山

ポジション:一塁手

投打:右 / 右

身長:187.0 cm

体重:92.0 kg

学年:卒業

将来の可能性

 市立和歌山の4番打者。頑強な肉体と腕っ節の強さを活かした強いスイングから強烈な打球を飛ばしていくスラッガーだ。今春行われた有田中央戦で二打席連続本塁打を放っている。私が見たのは和歌山大会決勝戦。3打席連続3三振という結果に終わってしまったが、育てがいのあるスラッガーだと思った。 (打撃) 完全なるプルヒッター型のスラッガー。トップを大きく取ったスイングから放たれる打球の速さに注目すべきものがあるようだ。 スタンスはスクエアスタンス。グリップを高めに置いてやや屈めて構えている。投手の足が着地したところから仕掛けるスタイル。始動の仕掛けは遅く、ボールを引きつけて打つ選手のように見える。左足を回しこむように上げていく姿は山崎武の足上げに少し似ている感じがする。大きく足を上げて強烈に踏み込んでいくスタイルだ。トップは深く取っていき、ややグリップが入りすぎており、インコースの捌きには窮屈になっていくのではないだろうか。 この試合ではちょっと引っ張りの意識が強いのか、どうも感覚が合っていない打撃が続いている。スイング自体を見るとトップからインパクトまでは弧が大きいスイング軌道。まだヘッドスピードの速さに欠けるところがあり、ボールを潰していくタイプではなく、ボールを乗せて運んで打つ選手のように見える。それでも体の力によって飛ばす印象は否めないし、変化球に対し、タイミングが合っていない脆さに時間がかかる素材だが、木製に切り替えても飛ばすことができる選手になっていくのではないだろうか。 (守備・走塁) 一塁の守備は丁寧にこなしており、横着にならずにプレーが出来ている。プレースタイルと打順を考えて完全に打撃オンリーのタイプだ。
更新日時:2011.11.16

将来の可能性

 プロ志望届けを提出したが、打撃オンリーのタイプにしては物足りない点が多いので、見送りされた選手であろう。素質としては面白いものを持っている選手なので、ちょっとしたきっかけをつかむことができれば大学でもスラッガーとして活躍できる可能性がある。  打撃面についてはレベルの高い投手に対応することを考えて突き詰めて努力していくことが大切。今までは遠くへ飛ばそうということが見える打撃内容で、その拘りは捨ててほしくないが、上のレベルでは相手のことと自分のことを知ることがとても大切だと思う。 筋肉質の体型をしているので、地肩自体は弱くなさそうに見えるので、プロを見据えるならば三塁を守ることも視野に入れるべきだろう。ぜひ上のレベルでスラッガーとして開花してくれることを期待したい。
更新日時:2011.11.16

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