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大森学園の成長を示した粘りに、関東一は後半に底力

畠山陽介(関東一)
昨年の秋季都大会の1次予選とカード。この時は関東一が10-0でコールド勝ちを収めている。しかし関東一の米澤貴光監督は、「あの時は、全部うまくいっただけで、そんなに差はありません」と、大森学園の力を警戒すれば、大森学園の和泉隆監督は「この冬、関一を意識して来ました」と言い、1次予選を勝ち抜けば、再度関東一と当たる組み合わせにも、「どれだけ成長したか測る格好の相手だと思っていました」と語る。試合は12-7で関東一が勝ったものの、ひと冬超えて成長した大森学園の健闘が光る試合になった。
立ち上がりは関東一の先発・藤本幸輝、大森学園の田中良とも不安定で、1点ずつ献上する。
2回裏関東一は、二塁打の6番・宮田 蒼太を、7番・泉健太が中前安打で還して勝ち越した後、なおも走者を2人置いた場面で1番・齋藤未来也がセンター柵越えの3ランを放ち、4点差とした。
またも秋のように関東一の圧勝かという雰囲気になったが、「秋は不甲斐ないピッチングをしましたが、冬の間頑張って、成長しました」と大森学園の和泉監督語る田中は、ここから粘って、流れを持って来る。
3回表は、今度は大森学園が反撃する。この回先頭の2番・上形快晴、3番・竹田悦久が続けて四死球で出塁すると、4番・佐々木大陽、5番・武田一真と続けて二塁打を放ち、1点差に迫る。さらに6番・鋤柄嘉昭の右前安打などで一死二、三塁として、8番・田中は本塁近くに転がるゴロ。これを投手の藤本が処理しようとして足を痛める。同点に追いつかれた上に、藤本が捻挫して続投できなくなった。
ここで関東一は畠山陽介が緊急登板する。畠山は暴投で1点を失ったうえに、1番・長尾淳史にも右前安打を打たれ、さらに1点を失い、大森学園が2点をリードする。それでも畠山は徐々に安定を取り戻した。「畠山は、準備はしていました」と関東一の米澤監督。畠山が緊急登板にもかかわらず、傷を最小限に抑えたことが、その後の反撃につながる。
勝負は8回に決することになるが、4回、5回と大森学園は失策により1点ずつ失い、同点に追いつかれたことが、後になった響いた。
身長184センチ、体重66キロと、細身の体で粘り強い投球をしていた田中であるが、7回を終わり球数は135球に達していた。疲労は隠しきれず、8回裏は四球と安打で無死一、二塁のピンチを招き、この試合まだ安打が出ていなかった関東一の4番・石橋 康太が中前安打を放ち、関東一が勝ち越した。続く石田慎一郎も左前安打を放ち1点を追加したところで、田中は降板。大森学園は澤田亜蓮、佐々木大陽とつないだが、田中とは力の差があり、関東一は宮田の三塁打などで勝負を決めた。
勝った関東一の米澤監督は、「大きな経験になりましたが、全てが反省点です」と厳しい表情で語った。
一方大森学園の和泉監督は、「精神的に諦めませんでした」と、敗戦にも手応えを感じていた。ただ夏を勝ち抜くためには、田中に続く第2、第3の投手の育成が課題となる。
大島 裕史
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大森学園 | 1 | 0 | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 | ||||||
関東一 | 1 | 4 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 5 | × | 12 |
大森学園:バッテリー名 田中、澤田、佐々木―武田
関東一:バッテリー名 藤本、畠山―石橋
本塁打:斎藤(関)
三塁打:宮田(関)
二塁打: 佐々木、武田(大)宮田、石田(関)
応援メッセージ (2)
- 関東一春季高校野球初戦に向けて!さとぴー 2018.04.04
- 初戦1回戦春季勝利おめでとうございます。初戦失点がありましたが次の2回戦では最少失点で抑えられるように祈っています。
1回戦必勝おめでとうございます。
次も頑張れ関東一高野球部父母会の皆様より
- 関東一必勝関一魂 2018.03.29
- 新学年になり冬を超えてたくましくなった関東一野球部の活躍を夏まで応援するのが楽しみです。頑張れ関一野球部
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