小幡 圭輔選手 (立教池袋)
寸評
観戦レポートより抜粋(2017年4月1日) 1年生の時から伸びのある速球を武器に都内では注目投手の1人に上がっていた小幡 圭輔。経験値の高さが買われて、主将に就任した。昨秋はブロック予選で佼成学園に逆転負け。 「自分のスタミナ不足を痛感した試合でした」と振り返る小幡。冬場は走り込み、ウエイトトレーニングの量を1年時よりも増やし、投球練習も2日に1回は行い、多いときは1週間の投球数は500球に達した時もある。一冬超えて、完投しても、まだ軽いといえるほどスタミナとなった。 この日は地区予選と比べると状態は良かったと語る小幡。ダイナミックに全身を使って投げ込む投球フォームは、しっかりと鍛え込んできたと伺えるものだった。 フォームを細かく分析すると、ノーワインドアップから始動し、左足を胸元の近くまで上げていきながら、バランス良くたち、左足を遊撃方向へ伸ばしていきながら、膝を曲げてゆったりと着地する。左腕のグラブを斜めに伸ばしてうまく開きを抑えたフォームで、テークバックの動きを見ると、内回りの旋回をしていきながら、しっかりと肘を上げる。特に素晴らしいのは胸郭の使い方で、しっかりと胸を張ってリリースポイントに入ることができるので、球もちが実に良い。 ストレートはコンスタントに135キロ前後を計測。そのストレートが低めへしっかりと伸びる。小幡も、「低めへのストレートは特に自信に持っています」と胸を張る。 この試合は、5四死球出しながらも、要所で切り抜け、1安打完封勝利。108球を投げたが、「冬のトレーニングと投げ込みの成果から、まったく疲れがないです」と笑顔で振り返る小幡。 古賀賢之監督は、「主将をやることで、自覚が芽生えたと思いますし、まだまだ求めるものは高いですが、よくやっています」とエースの成長に目を細める。 今後の試合へ向けて小幡は「四死球は減らしていきたいですし、シード権獲得がこの大会の目標。4回戦まで勝ち上がって、もし帝京と当たることとなれば、絶対に抑えたい」と強く誓った。
更新日時:2017.04.13
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