髙田 涼太選手 (浦和学院)

髙田 涼太

球歴:浦和学院

都道府県:埼玉

ポジション:三塁手

投打:右 / 右

身長:180.0 cm

体重:76.0 kg

学年:卒業

寸評

 選抜まで高校通算5本塁打だった 高田涼太 が、この春の甲子園で、3本の本塁打をかっ飛ばした。コンパクトなスイングでも、ツボにハマるとスタンドインの長打力があるところを全国に知らしめた。 (第一印象)  緒戦の土佐高校戦では、四球や死球などで中々バッティングをさせてもらなかった。しかし以後の試合で、本塁打を連発。春の王者・浦学に 高田涼太 ありを印象づけた。しかし構えた時に、全身を動かす「揺らぎ」の動作がなく、何処か固そうに感じるのは私だけだろうか? (守備・走塁面)  一塁までの正確なタイムは計測できなかったが、新チーム結成以来の37試合で7盗塁を記録しており、全く動けない選手ではなさそう。  三塁手としては、キャッチングなどの動きが危なっかしく見える時もあり、スローイングも基準以上の地肩はありそうなものの、安定感では不安が残る。37試合で4失策ということだから、プロ野球の1シーズン・144試合に換算したら、年間16個と三塁手としてはやや多い。まして上のレベルの打球の早さなどを想定すると、まだまだ安定感・技術という意味では課題を残るレベルだといえよう。  守備・走力に関しては、ドラフト候補としては中の下ぐらいではないのだろうか。 (打撃内容)  スクエアスタンスで、懐深く構えます。始動は遅めで、ボールをよ~く手元まで引きつけて叩くことができます。ある意味、天性の長距離打者になれる可能性があるのかもしれません。 <長所>  踏み込んだ足元がブレないので、外の球や低めの球にも「開き」を我慢して対応することができます。その一方で、あらかじめ爪先を開き気味に踏み込むので、元来はボールを引っ張って巻き込みたいタイプだと言えるでしょう。おそらく彼の本塁打の多くは、強引に巻き込めた時ではないかと思います。  強打者ですが、上半身の使い方に癖がありません。比較的早く、打撃の準備である「トップ」の形をつくります。バットの振り出しも平均的で、スイングの弧もコンパクトに振りぬきます。 <課題>  ボールを呼び込むときに、足を浮かしてから再度地面に着いてから振り出す余分の動作が見られます。ただこれが一連の流れの中で行われていて、流れを阻害しないのでそれほど悲観しなくても良いのかなと思っています。  長距離打者を目指すにしては、スイングの弧が小さかったりして、バットのしなりを効かせられないのは気になります。またフォロースルーで上手く運ぶようなスイングでもなく、腰の回転がピタッと上手くハマった時にだけ、長打が打てるタイプなのではないかと心配になります。
更新日時:2013.04.06

将来の可能性

 守備や走力でのアピールが低いだけに、長打を売りにすることが求められます。始動の遅さや体の強さで上手く本塁打に結ぶつけていますが、木製バットではバットのしなりやフォロースルーを生かさないと、中々ボールを安定して上げることはできません。その辺で、本当に長距離打者としての資質があるのかは、現時点では疑問も残ります。それでも上のレベルでアピールするのならば、やはり長打力。これからは、右方向にも長打が打てるようなスイングが求められるのではないのでしょうか。夏の大会までに、何処まで凄みを増すのか注目してゆきたいと思います。
更新日時:2013.04.06

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