寺沢 星耶選手 (佐久長聖)
寸評
1年秋から主戦投手として活躍をしていた左腕。なかなか力のあるストレートを投げる投手として、甲子園に出場。卒業後は大学で野球を続ける。 (投球内容) 左オーバーから投げ込む直球は常時135キロ~140キロを計測。なかなか球威のある直球を投げ込むことができており、東海大甲府打線を抑えることが出来ていた。何より自信を持って腕を振って、マックスのストレートで両サイドに散らすことができているので、打者からすれば、やや打ち難い印象を与えるのではないだろうか。 変化球は120キロ前後のスライダー、100キロのカーブを投げているが、効果的というほどではなく、あくまで、見せ球。ストレートで押していく配球で、ストレートの勢い、気持ちの勢いがあれば、抑えることができるが、ストレートの勢いが落ちると、高めに集まりやすいので、連打するには難しくない。上のレベルで通用するには、ストレート以外で投球を組み立てることが出来るか。 クイックは1.35秒前後とあまり速いタイムといえない。間合いを意識しながら、牽制を入れるタイミングを工夫するなど、走られないように工夫を凝らしている様子が見られた。 (投球フォーム) いかにも力強く、角度ある速球を投げることを重視したフォームだ。 セットポジションから始動する。右足を真っ直ぐ上げていき、左足を上げて真っ直ぐ立つことが出来ている。右足は一塁方向へ伸ばしていきながら、重心を下げていき、真っ直ぐ踏み出す。右腕のグラブは斜めに伸ばして、開きを抑え、右胸にしっかりと抱え込んでいる。 テークバックは内回りの旋回をしていき、肘を高く上げるが、やや窮屈な感じるのは、肩甲骨に向かって自然に上がってくれば、もう少しスムーズな回旋で腕を振ることが出来るのではないだろうか。
更新日時:2015.01.01
将来の可能性
まだ投球内容には直球重視の投球で、変化球のキレ、投球術に課題を抱えている。だがケガで1年間苦しんでいたようなので、ここまでのレベルに達しただけでも、素晴らしいともいえる。 次からはプロを目指すための4年間。ぜひ数年後にはドラフト候補として取り上げられる存在になることを期待したい。
更新日時:2015.01.01