Column

県立出雲農林高等学校(島根)

2017.02.16


集合写真(出雲農林)

両翼92m、中堅115mの野球専用グラウンドを保有

■出雲農林はどんな学校?

島根県出雲市にある島根県立出雲農林高等学校は1915年に簸川郡今市町外5村学校組合立農学校として開校。33年に島根県立今市農業学校となり、この年を学校の創立年としている。53年に現校名となり、現在は植物科学科、環境科学科、食品科学科、動物科学科の4つの学科を設置。2013年には全国農業高校お米甲子園で金賞を受賞した。野球部は昨秋の一次大会を勝ち上がり、島根県大会の16強に進出している。

■出雲農林野球部の紹介

現在、野球部は2年生12名、1年生16名の計28名。「両翼92m、中堅115mの野球専用グラウンドで練習をしています。また、農業高校なので農業用機械を入れる建物がたくさんあり、その中で投球練習やプラボール打ちなどのバッティング練習。そして、ウエイトトレーニングをし、全員が同じ環境で練習できるように工夫しています」と、藤原 海斗副主将が話すように練習環境は十分に整っている。

■出雲農林を引っ張る選手は?

秋季大会1回戦で先制タイムリーを放った三宅 亮選手は守備の要でもあり、遊撃手としてすべての打球をさばき、好プレーでチームのピンチを再三救った。2番打者として絶妙な送りバントができ、選球眼が良く出塁率の高さも誇る石飛 丈成選手も秋季大会1回戦でタイムリーヒット。さらに盗塁成功率は100%でチームの勝利に貢献した。
劣勢でも元気を出して全力プレーを欠かさない藤原選手や、練習熱心で、後輩の悩みにきちんと答えてくれる頼れる先輩の廣國 太一選手はチームのまとめ役だ。

■秋季大会で得た手応えと課題

秋季一次大会1回戦の松江商戦は、2試合続けて5回終了時点で降雨のためノーゲームとなった。しかし、「その6日間、選手全員が一つの勝利に向かって集中力を切らさずに練習をした成果が出た」と藤原副主将が話すとおり、3試合目に2対0で勝利を掴んだ。良かった点として「守備において、取らなければいけないアウトをしっかり取ることができた」(藤原副主将)という。ただ、攻撃面では二次大会立正大淞南戦で2安打しか打てずに敗れたため、「バッティング強化」がチームの課題となっている。

■この冬の意気込み

「冬は単調な練習が続きますが、打撃強化と体力強化を目標にチーム一丸となって頑張ります」と、藤原副主将。「春季大会はベスト4以上。選手権大会は島根大会で優勝して甲子園出場という目標を達成したい」と、決意を語ってくれた。

このページのトップへ

[page_break:「元気」が部訓!]

ティーバッティング(出雲農林)

「元気」が部訓!

 ここからは、三宅 亮主将(2年)と川上 柚希副主将(2年)の二人にお話を伺いました!

Q. 秋季大会で見つけた課題を教えてください。

三宅:私立高校の投手を打てなかったので、打撃強化が課題です。
川上:守備は、取らなければいけないアウトをしっかり取ることができましたが、やはり打たなければ勝てない。だから、外角の直球と甘く入ってきた変化球を打てるように練習していきたいです。

Q. この冬は、どんな冬にしていきたいですか?

三宅:最後の選手権大会に向けて、すべてにおいて日々努力する冬にしたいです。
川上:打撃強化と体力強化をしていくと共に、忍耐力やチーム力を高めていきたいです。

Q. 野球をする上でのモットーはありますか?

三宅:部訓でもある「元気」です。高校野球最終年も元気を大切にして戦いたいと思います。
川上:「好きだから野球をする」です。

Q. では、チームの好きなところや、ここは他のチームに負けない!というところを教えてください。

三宅:チームの一体感です。
川上:自分たちの野球ができた時の雰囲気が好きです。

Q. 最後に、このオフシーズンで「自分はここまで成長するぞ!」という熱い意気込みをお願いします!

三宅:中軸を任されるような強打者になりたいです!
川上:相手に嫌がられるような良い打者になります!

 三宅選手、川上選手、ありがとうございました!

このページのトップへ

[page_break:目標を見失わず、日々の練習を大切に!]

練習風景(出雲農林)

目標を見失わず、日々の練習を大切に!

 最後に安食 淳一監督にお話を伺いました!

Q. 新チームが始まってから、どのようなテーマをもってチーム作りをされて来たのでしょうか?

 投手強化と守備強化です。捕球だけでなく、カットプレーなどの各ポジションの動きを中心に練習を行ってきました。

Q. 昨秋の大会を振り返り、冬の強化ポイントを教えてください。

 秋季大会では2安打しか打てず2回戦で負けてしまったので、この冬は打撃強化と体力強化を中心に練習を行っています。選手権大会で目標が達成できるように日々精進していきたいと思います。

Q. 最後に、厳しい冬の練習に励んでいる選手たちにメッセージをお願いします!

 まずは、目標を見失わずに日々の練習を大切にしてほしいと思います。また、高校野球連盟、保護者、後援会、OB、地域の方々に支えて頂き野球ができていることを常に忘れずに、努力していってほしいと思います!

 安食監督、そして出雲農林高校野球部の皆様ありがとうございました!


今年も大好評!
冬が僕らを強くする 特設ページ
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

このページのトップへ

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.03.27

報徳学園が投打で常総学院に圧倒し、出場3大会連続の8強入り

2024.03.27

【福岡】飯塚、鞍手、北筑などがベスト16入り<春季大会の結果>

2024.03.27

青森山田がミラクルサヨナラ劇で初8強、広陵・髙尾が力尽きる

2024.03.27

【神奈川】慶應義塾、横浜、星槎国際湘南、東海大相模などが勝利<春季県大会地区予選の結果>

2024.03.27

中央学院が2戦連続2ケタ安打でセンバツ初8強、宇治山田商の反撃届かず

2024.03.23

【春季東京大会】予選突破48校が出そろう! 都大会初戦で國學院久我山と共栄学園など好カード

2024.03.24

【神奈川】桐光学園、慶應義塾、横浜、東海大相模らが初戦白星<春季県大会地区予選の結果>

2024.03.23

【東京】日本学園、堀越などが都大会に進出<春季都大会1次予選>

2024.03.27

報徳学園が投打で常総学院に圧倒し、出場3大会連続の8強入り

2024.03.22

報徳学園が延長10回タイブレークで逆転サヨナラ勝ち、愛工大名電・伊東の粘投も報われず

2024.03.08

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.03.17

【東京】帝京はコールド発進 東亜学園も44得点の快勝<春季都大会1次予選>

2024.03.11

立教大が卒業生の進路を発表!智弁和歌山出身のエースは三菱重工Eastへ、明石商出身のスラッガーは証券マンに!

2024.03.23

【春季東京大会】予選突破48校が出そろう! 都大会初戦で國學院久我山と共栄学園など好カード

2024.03.01

今年も強力な新人が続々入社!【社会人野球部新人一覧】