神村学園vs鹿児島城西
大差で10年ぶりV・神村学園
今年の鹿児島の最後の公式戦は神村学園と鹿児島城西、南薩の強豪校同士の顔合わせとなった。奇しくもほぼ同時刻に、鹿児島市の[stadium]県立鴨池陸上競技場[/stadium]であった全国高校サッカー選手権予選と同じカードだ。
ちなみにサッカーは前後半80分間、延長20分間、両者無得点で神村学園がPK戦で4年ぶりの栄冠を手にしたが、こちらは対照的に序盤から激しい点の取り合いだった。
初回、神村学園は3死球に暴投と相手バッテリーの不安定さをついて先制し、7番・山本 寛太、8番・田中 天馬の連続タイムリーで計4点を先取する。
鹿児島城西は直後の2回、9番・松原 文太のレフト前タイムリー、1番・神里 啓斗の犠牲フライで2点を返し、3回は5番・小峯 新陸のセンターオーバー2点タイムリー三塁打などで3点を奪って同点とした。
3回裏に再び勝ち越した神村学園は4回、死球やエラーでチャンスを作り、途中出場の7番・内田 優太のレフト線タイムリー二塁打に始まって、2番・北浦 海斗のセンターオーバー三塁打まで5連打を浴びせるなど、打者12人で一挙9点を奪って一気に主導権を手繰り寄せた。
3回途中からリリーフした内田は、毎回走者を背負いながらも3併殺をとるなど好守にも助けられ、鹿児島城西に4回以降は追加点を与えなかった。8回にも3点をダメ押して突き放した。
この10年間で5度決勝に進みながら涙をのみ続けていた神村学園だったが、サッカーと並んで優勝を手にした。
(文=政 純一郎)
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