
初瀬耕輔(鳥栖)
鳥栖が逆転で9季ぶりに佐賀県を制す
第129回九州地区高校野球佐賀大会は2日、佐賀市のみどりの森県営球場で決勝が行われた。9季ぶり7回目の優勝を目指す鳥栖が、3-2の逆転で龍谷を破り優勝を飾った。
1−1の同点で迎えた六回。鳥栖の先発•初瀬耕輔は、4番南川晃起を四球で歩かせ、犠打で一死二塁のピンチを招く。ここで迎えた6番の陣内尚嗣にセンターオーバーの適時二塁打を許し1点リードを奪われた。1−1の同点に追いついた二回以降、四回、五回と安打や四球などで得点圏に走者を背負うものの、勝負ところで縦のスライダーを低めに制球よく決めてピンチを脱していた。均衡を破られるこの適時打に、「スライダーが甘く高めに入った。失投です」と初瀬は悔いた。だが、ここから「今大会、精神的に成長した」と平野國隆監督がいうように、落ち着いて次打者を打ち取り、最少失点で終わらせる。そこには、夏までの四死球などからリズムを崩しビックイニングをつくってしまう姿はなかった。この姿にナインも発奮する。
終盤の八回、怪我で今大会から実戦復帰した4番西依拓真が、龍谷の先発•野中亨輔から中前安打で出塁。二回に同点に追いつくイニング以来の無死からの走者となる。続く初瀬が右中間への二塁打で、無死二三塁。6番牟田口の内野ゴロで三走が本塁憤死。なお一死一、三塁のチャンスで7番栗並剛弘。「絶対決めるという気持ちだった」とスクイズを決め同点に追いついた。栗並も一塁に生きると、8番古賀将嗣が安打で続いた。
「初瀬が打力のある龍谷打線を2点に抑えていたので、ここで取って楽にしてやろうと思った」と9番、捕手の中尾彰汰が中前安打を放ち逆転した。九回、最後の打者を遊飛に打ち取ると初瀬耕輔はポンとグラブを叩き、駆け寄るナインに笑みを浮かべた。結局、初瀬は9回を投げ4安打3四死球で完投。強打の龍谷打線に連打を許さず,2失点で完投。試合後、逆転の勝利に笑顔で応える平野國隆監督は「新チームになり、子供たちが九州大会ベスト4の目標を立て、それに向かい厳しい練習に耐えてきた。初瀬をはじめ、チーム全体の成長があった。チームの雰囲気も良い。このまま佐賀1位として九州ベスト4まで駆け上がりたい」。
(文=藤吉 ミチオ)
応援メッセージを投稿する
佐賀県の地域スポンサー様を募集しております。































